2011年1月9日日曜日

それでも地球は寒冷化に向かうのか




本当のところはどうなんだ。CO2の蓄積で温暖化しているのか、逆に気候変動で寒冷化するのか。科学的検証も不十分なままに政治課題に走った地球温暖化問題だが、先進国、開発途上国の思惑もあり地球規模での対策が右往左往していることは、毎年開催されるCOPを見れば明らかだ。

保温効果がなければ、地球の平均気温はー15℃位に為るらしいが、今のような15℃が維持されるためには、何らかの要因があることは分かる。大気中にあるCO2は赤外線を強く吸収する作用があり地上からの熱が拡散するのを防ぐために温室効果ガスになるし、水蒸気でもその効果があるという。

夏になると、豪雨、大洪水、巨大な台風、酷暑が続くと地球温暖化のせいだと考え、一方冬になり豪雪、寒さが続くと、赤道付近の海水温の影響とか北極振動など要因はあるが、寒冷化に向かっているのではと考えやすい。

地球温暖化の原因はIPCCのいう高い確率、地球シミュレーションでも確認された人為的要因であるCO2起因説で温暖化防止策ではCO2排出量の削減が検討されているが、一部の学識者から疑問が投げかけられているし、地球物理学、天体物理学などの分野の専門家から自然・気候変動説が唱えられている。

CO2起因説のこだわる学識者は、今までの大気中のCO2の濃度と気温の上昇パターンを検討すると、自然現象、気候変動だけでは説明できないが、これにCO2排出量を加味するとパターンが一致し、説明が出来るというのだ。

これに対して、一部学識者は反論するのだ。

しかし、両者の見解を見てみると、年平均気温の出し方、データの使用、長期データの読み方にお互いに誤解があるらしい。データの読み方、採用したデータに疑義があっては根本的に狂っていることになる。

運悪く、IPCCの国連報告書にミスが多発し、信用回復が急務と指摘され、学術団体がIPCC運営体制に根本的改革が必要と指摘した(2010.8.31)。CO2起因説に反対する人達が勢いずくかと思ったがそうはいかなかったようだ。我が国でも日本学術会議が検討会を開催したが、お互いの考え方を主張するだけの平行線に終わったようだ。

そんな中で、太陽活動に起因する気候変動説が出てきた。

太陽から地球に注ぐ宇宙線が、地上2000~3000m付近の大気をイオン化し、水滴を形成、これが下層大気に雲を作り、地球が雲に被われる。太陽からの電磁放射エネルギーが雲に反射され寒冷化すると言うのだ(この項 「移り気な太陽」桜井著 恒星社厚生閣 2010.10)。

それによると、1999年頃から太陽活動が低下しているが、地球の年平均気温も2000年頃から上昇が止まっている観測結果と一致するというのだ。

他の気候変動説提唱者も、そう遠くないうちにCO2起因説と気候変動説のどちらが正しいかが分かるという。
アラスカ大の北極圏研究の第一人者である赤祖父先生もその著書で、IPCCのレポートには重大な誤りがある。今進行している地球温暖化のほとんどは、「地球の自然変動である」と言い、地球温暖化という都合の良いプロパガンダに踊らされてはいけないと警告する(「正しく知る地球温暖化」 赤祖父俊一 誠文堂新光社 2008.7.7)。


このだだっ広い地球で平均気温をどうなって測定、算出するのか。地球シミュレーターでCO2の関与が確認できたと言うが、CO2のどんなデータを入力し、どういうロジックでそう言う結果になったのか。

地球の実測値のない気温は、樹木の年輪、南極の氷床、湖の湖底の泥から推測するらしいが、ねつ造のようなことはないのか。

専門分野の異なる学者が集まって議論し、コンセンサスを得る必要がないか。学者の考え方(持論)によってデータの読み方が違っていては、本質を追究することは出来ない。

地球が温暖化に向かっているのか、反対に寒冷化に向かっているのか。昔も今より気温が高いこともあったと言うし、テームズ河で全面に氷が張っている写真を見たこともあるし、今は氷に被われているグリーンランドも、その名の通り昔は緑に被われていたこともあるのは確かだ。

地球は氷河期に入っている。寒冷化に向かっているのか。
写真左:地球温暖化防止に協力していることを訴える金融機関のポスター 東京・日本橋通の金融機関で 2008.10.9
写真右:世界の平均気温の変化と計算による再現結果 、上は人為起源に自然起源を加味、下は自然起因のみ (2009.6.26 朝日新聞朝刊)

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