2011年1月29日土曜日

これでよいのか 異常な通常国会幕開け

通常国会幕開けを見て、これで良いのかと思う異常さを見た。自民党谷垣さんは、13回も「解散」を訴え、政権党である民主党の党内事情も影響してか、輿石さんが「政治を動かす力は絆だ」と言えば、広野さんは「政権交代の最大の功労者である小沢、鳩山さんの恩を忘れたのか」という。

早速開かれた予算委員会もテレビの映像を見ると野党は欠席だ。重要案件を控えているとは言え、後が思いやられる国会だ。

その中で、政権党の民主党内抗争が影響しているが、それで「元気な日本の回復」、「国民の生活が第一」が実現出来るのかと疑う。

その混乱の原因は「政治とカネ」での小沢、鳩山問題である。

小沢さんの強制起訴を控えて国会での参考人招致、証人喚問への対応が右往左往し、与野党で考え方が違い、未だ決まっていない。小沢さんは出席すると言うが、政権運営の「カード」に使おうと考えているからコトは揉める。今国会でも野党の追及課題である。

そして、党内で多数を抱える小沢擁護派が、政策でも執行部に挑戦している。

執行部のマニフェスト見直し論に対して、一度示したマニフェストは責任を持って実行すべきだという姿勢を崩していない。江田さんに言わせば「心眼」で作ったマニフェストには実現へハードルも高く見直しが必要というのだ。

では、小沢擁護派はマニフェスト実現に向け、どうしようとしているのかは全く分からない。何故党内でしっかり議論しないのか不思議だ。「小沢さんがこう言ったからこうだ」では情けない。

これでは「絆」など出来ない。あの政権交代へ向けたあの熱気は何だったのか。

民主党内では「政権交代の功労者は小沢さん、鳩山さんだ」という声を良く聞く。本当にそうだったのか。

確かに小沢さんの票の掘り起こし、鳩山さんの「政権交代してみませんか」と訴えるテレビでの映像を見ると、「今度は民主党に」と言う気にもなった。

でもそれだけではない、野党時代の予算委員会でのフリップを使った正当な追求は納得がいった。菅、長妻、馬淵、前原、岡田さんらの勇姿を思い出す。そう言った若手、中堅の国会での活動が認められたのは間違いない。

でも最大の功労者は、長期政権で不条理も目に付くようになり、飽きられてきた自民党だ。

政権投げだし、信を得ないままの総理のたらい回しの敵失に加え、実現へのハードルが高いマニフェストで圧倒的な支持を得た。「ここは一度民主党に」の気運だ。

民主党、民主党政権は、自分たちが政権を取れた原点に立ち返り、奢ることなく山積する難問に取り組むべきだ。

小沢さんの作られた虚像に悩まされている暇はないはずだ。

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