2011年1月16日日曜日

公人よ 故土光敏夫さんの「清廉潔白さ」を見習え

公人よ 故土光敏夫さんを見習え

組織のトップに付く人が利権や待遇を確保しようと考えるのはとうぜんかもしれ内が、今回のNHKの次期会長人事をめぐり、改めて故土光敏夫さんの偉大さが見え、「その清廉潔白な精神を見習え」と言いたい。

NHKの次期会長に当初押された安西さんは、就任の条件として、都内での住居の確保、副会長の人事権、交際費の条件などをNHKに要求したため、経営委員が懸念を抱き安西さんの会長就任は流れた。安西さんは、全面否定し「名誉毀損だ」と身の潔白を主張した。

NHK会長として、ことが起こった時、横浜から駆けつけるのは大変で都心の立地の良いところに住宅を確保しようとしたのだろう。就任前にはっきりしておかなければならないと考えても不思議ではない。

地方自治体でも、高級官僚が自宅があるにもかかわらず、都心の立地の良いところに官舎を構え、家族と生活しているコトが以前曝露されたことがある。

高級官僚を辞めた人が、専用の部屋、車、秘書を持った生活をしている事例に事欠かない。

特殊法人の理事長になった人が、専用のトイレがないとクレームを付けたと言う。「あの人が」と呆れかえったものだ。

こんな人が、どんな仕事をしているのか、この人でないといけないのか。

そんな話を聞く度に、東芝の会長、経団連の会長をやった故土光敏夫さんの逸話を思い出す。

土光さんも財界の重鎮だ。経済疑惑に係わった疑いが持たれたことがあるらしい。当時警視庁の担当者2人が、土光さんの住所に行ったが、それらしい建物が見つからなかったそうだ。当然に大邸宅を想定していたが、住所には簡素な家が建っていたらしい。

玄関を入ると、奥様が出てきて「主人は今朝早く電車で出かけました」と答えたそうだ。2人の警察官は、こんな土光さんに汚職など出来るはずがないと納得したそうだ。

もう一つ、東芝の会長だった時、系列会社の社長と相手先の企業に行くために国鉄の駅周辺で待ち合わせ手いたときのこと、系列会社の社長は社長専用車で待っていると、土光さんはトコトコ歩いてやってきたそうだ。社長は大恥をかいたと述懐しておられたそうだ。

社会的に要職に付いている人は、土光さんを見習うべきだ。

政治家、官僚、政治が関わる事業などのトップに付く人達は清廉潔白さがなければ国民の信頼を得ることは出来ない。

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