猪瀬知事5000万円疑惑 で揺れる東京都庁 2007.4.6撮影 |
そりゃそうだろう。メデイアや都民が描く疑惑ストーリーは知事の責任問題、法令違反にもかかわることなので猪瀬知事にとっては乗るわけにいかないのだ。だから「説明責任を果たしているか」で見方が分かれる。
埒が明かないと総務委員会は「100条委員会」の設置の検討に入るという。疑惑は深まるが追い詰められず、反対に議会の責任問題に発展しそうになっているらしい。
100条委員会では、関係者を呼ぶこともできるし、証拠の提出を求めることもできる。禁固刑、罰金刑も課すことができるので、猪瀬知事にとっては窮地に追い込まれたことになる。以前、浜鍋さんが100条委員会にかけられ副知事を辞任した例がある。
それにしても窮地に追い込まれている猪瀬知事に「説明責任を果たせ」とは所詮は無理な話ではないのか。
収支報告書への虚偽記載など公職選挙法違反、政治資金規正法違反等とともに、以前から言われていた東電病院の売却、徳州会入札問題で贈収賄疑惑も真実味が出てきた。
ところが都から提出された関連書類には、肝心な個所が黒塗りになっている代物で何が書いてあるのか分からない。こんなのを見ると疑惑が深まるばかりだ。
これから先は、強制捜査による解明に頼るしかないのか。
既に東京地検特捜部は市民団体から告発を受けているので、注目している案件だと思うが、猪瀬知事周辺も早く家宅捜索し必要資料の確保をした方がいい。おそらく弁護士が付いていれば、危ない資料は廃棄、隠ぺいをしているはずだ。
しかし、何故こうもコロコロと猪瀬知事の説明が違うのか。本当にどう答えれば責任が回避できるか訳が分からなくなっているのか、それとも本当にとぼけているのか。
本人は基本的には同じで、大した問題ではないとみているのだろうが、猪瀬さんは日本道路公団や東電に対して、そこのところを厳しく追及していたはずだ。今になって相手の気持ちがわかったのだろうか。
テレビニュースで20日の定例記者会見で話すという意味のことを言っていたが、今更どんなことを言っても信じてはもらえないのではないか。
100条委員会を回避し、不信任決議案の提出も回避するために、疑惑がうやむやのまま知事辞任を表明するのではないか。
本当の気持ちを聞きたいものだ。
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