2013年12月25日水曜日

総理と食事をする目的?:自民党補完か、それでも野党再編ができるのか

総理大臣が誰と飯を食べようが知ったことではないが、政局がきな臭くなってきたときに、与野党問わず総理と会食する議員が出てくる。何を話しているのか想像はできるが、結果的に政策で自民党補完を目指し党や自らの存在価値を示そうとするのであろうか、それでも野党再編ができるのか。

みんなの党の渡辺さんは、特定秘密保護法案が自民党単独のごり押し状況になった時、安倍総理と会食し合意を取り交わし法案賛成に回った結果、自民党補完政党の体をなしてきた。当然のことで野党再編を目指す江田さんのグループは反対し、「みんなの党は変わった」と離党する羽目になった。

日本維新の会も党内は対立状態だ。橋下さんが総理と会食し、今後の政策などで話し合ったというが、23日の役員会では「結いの党」との距離感で大きな差が分かった。石原さんは憲法観で食い違うと言えば、橋下さんは憲法観では石原さんと自分でも違っていると応じたらしい。

橋下さんは結いの党との合流を目指しているが、石原さんは拒否しているようで、大阪vs東京の構図になっている。

野党は、自民党の補完政党で生き残りをかけるのか、それとも野党再編に向かうのか。

結いの党は政策協議をし、その政策に他の野党が乗ることができるかどうかだ。憲法改正にどう対応していくか。日本の根幹をなす政策への対応は各政党、各議員で違っているだろう。

民主党は民主党を軸とした再編を目指しているらしい。でも民主党政権での失態は回復のしようがない痛手だった。

結局は、日本維新の会は大阪維新の会と旧太陽の党で分裂、民主党も細野さんのグループが離党ということになるのか。

見渡して見ても、自民党に代わり政権を担当できる政党ができるとは思えない。行き着くところは主導権争いなのだ。国民のためではなく、自分にどう利するかが国会議員の判断基準である限り野党再編も覚束ない。

自民党だって、今は安倍総理で一枚岩のようだが、来年4月の消費税増税で一段と支持率が下落するだろう。そうなると今まで黙ってついてきていた議員が反旗を翻すことにもなりかねない。

自民党も総裁選での選出基準を変更し、党員も国会議員と同じ1票にするようだ。そうすると石破さんが党員選挙でトップになりながら、国会議員だけの選挙で安倍さんに持って行かれたような結果は避けることができるらしい。何かが変わろうとしている。

でも、政権交代可能な野党再編が実現するのだろうか。総理と会食するのもいいが、私たちが判断を迷うような行動は控えたほうがいいのではないか。










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