「お前の上司は国民だ」、TBSテレビの税務調査官・窓際太郎シリーズで何故か、耳新しく聞こえるフレーズを聴くことが出来た。今、自民党は安倍総理の顔を見て政治をやっているし、籾井会長からして安倍総理の顔を見て忖度する番組編成をしている疑いのあるNHKにご忠告だ。
国民主権と言いながら時の権力者に追随する姿に危うさを感じるが、税務調査官窓際太郎シリーズで「国民の立場に立て」と改めて教えられた感がする。
2015.1.26放送の税務調査官・窓際太郎の事件簿28をみていて久しぶりに良いシーンを見ることが出来たのだ。
このシリーズは国会議員などが絡む悪事を北村総一朗さん演じる国税庁査察部長が部下の小林稔侍さん演じる税務調査官と一緒に暴いていくのだ。最後のシーンは国会近くで査察許可書をうけとって国会議員の事務所に査察に向かうのだ。あの弱々しげな窓際調査官が査察ではすごい力を発揮するのだ。
完全に勧善懲悪の内容で昔で言えば鞍馬天狗、最近でも暴れん坊将軍に見られる内容で日本人が一番好む番組になっている。
1月26日の放送では、総理が絡む悪事で総理自身から国税庁長官に横やりが入り長官は査察部長を呼んで査察を止めろと言うが、査察部長は辞表を出してやり抜こうとする。それを見た窓際調査官が「自分も部長に従います」と言った時、部長が「お前の上司は国民だ」と諭したのだ。
「国民の立場で考えろ」と言うことなのだ。
今の政治を見ていると、今回のイスラム国による邦人2人の殺害は安倍総理をして更に暴走させるかもしれないし、岩盤規制への風穴を開けようとJA中全の改革、雇用、医療、エネルギー分野で改革を進めようとしているが基本は「国民のため」になっているかどうかだ。
選挙に不利になる、族議員・官僚の利権や既得権益者の保護で大きな抵抗に遭うが「国民のため」に切り込むことが出来るのか。古い既得権益者を打ち破っても、今度は新しい権益者が生まれてくる。
規制改革の審議会の委員となって自分の仕事に有利になるよう政策を誘導する不届きな委員もいる。
「みなさんのNHK」などと言っているが国民に不信を与えている。問題の経営委員の1人は再任を断り辞任するらしいが、政府の圧力に弱い籾井体制はどうしようもない。ニュースウヲッチ9の大越キャスターは政府の圧力で降板するらしい。政府の意向に反するコメントが多いそうだ。
前会長は政治から距離を保とうと苦労したが籾井会長は政府追随型だ。今のところ視聴率の芳しくない「花燃ゆ」も安倍総理の出身地を特に意識した番組だと週刊誌で報じていた。
安倍政権がどう「上司は国民」の政治を推進できるかが長期政権のポイントになる。
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