エネルギーのたまっている恐 れのあるプレート 静岡大 生田助教 朝日新聞2013.10.31 |
三陸沖から房総沖にかけてエネルギーが解消されたと思っていたが、もうエネルギーもたまり巨大地震が忍び寄る可能性が出て来たのだ。政府の地震調査委員会は震源域やその周辺では今後も長期間にわたり大きな地震発生の可能性があると発表(2014.3.11)、筑波大とスイス連邦工科大の研究チームも解放されたエネルギーが早くも前の水準に回復していると言うのだ。
それによると、研究チームは気象庁の観測データから東北沖の震源域でプレートにかかる力を分析した結果、14年の秋に東日本大震災前と同じ水準に戻っていることが分かった。予想以上に速いスピードでエネルギーがたまっているのだ(読売新聞2015.2.4)。
だから巨大地震の発生間隔は当てにならないというのだ。何時又あの巨大地震が起きるかもしれないのだ。
この3.11東日本大震災後、専門家らはいろんな研究から問題点を指摘している。
日本海溝を挟んで外側で発生するアウターライズ地震は、早くから海外の専門家から東電・福島第一原発事故に絡んでその危険が指摘された。原発事故に見通しが立たないうちに再度巨大津波に襲われることは致命傷になるのだ。
また、今回の震源域の南と北で割れが止まっているし、震源域内でも50km以深での割れも残っている。日本海溝北部~千島海溝にかけて割れ残りがあるという。
更にプレートの潜り込む速度も震災前は10cmから震災後は30~40cmになったという専門家もいる。
あらゆるところで地震を起こすエネルギーはたまっているらしい。静岡大の生田先生はプレートの動く速度と過去111年の地震計の記録などからエネルギーのたまりやすい場所を解析、M9クラスの巨大地震を起こす恐れのある箇所が17カ所あることが分かった(朝日新聞2013.10.31)。
三陸沖から房総沖にかけてM7~9クラスの地震を起こすエネルギーがたまっているのだ。
福島県沖地震 m7.1,震度4 2013.10.26 日本気象協会tenki.jp |
M9と言う巨大地震だったために余震もM7~8クラスの地震が長期に発生するし、アウターライズ地震も既に発生している。
気象庁によると、2013年10月26日2時10分頃、福島県沖を震源とするM7.1の地震が発生、宮城、福島、茨城、栃木で震度4を観測、北海道から近畿まで広い範囲で揺れた。M7以上になったのは震災後初めてで、今後もM7程度の地震の発生に注意を促した。
筑波大の研究チームの岩盤にかかるエネルギーのたまりが震災前の状態に戻ったというのには驚いた。何時あの巨大地震、巨大津波が発生しても可笑しくないのだ。
内陸型の地震も多発しているし、火山の噴火も活発だ。
GPS測位、スロースリップの挙動など予知に役立ちそうな観測結果は発表されるが、情報を結びつけるのは難しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿