2015年2月24日火曜日

西川農水相辞任:いくら説明されても違法献金が合法になるわけがない

安倍総理は任命責任は私にあるというが「謝罪する」というだけのこと。ついに西川農水相が違法献金問題で辞任した。「分からん人にいくら説明しても分からん」が辞任時の捨て台詞だ。でも違法なことがいくら説明されても合法になるわけがない。返金すれば済む問題でもない。

西川さんの違法政治資金は補助金の交付を受けた企業から政治献金を受けたことが問題になったのだ。

2013年7月に精糖工業会館から100万円を受けていたが役員も兼務する精糖工業会は2013年3月に補助金13億円の交付を受けている。交付を受けて4カ月後に献金していることになる。西川さんのような族議員が知らないわけはなかろう。

しかもこれが迂回献金の疑いがあるのだ。精糖工業会が精糖工業会館を通じて献金した疑いがあるのだ。

いずれも法に照らして違法だ。

更に、国会予算委員会で民主党議員の質問中に安倍総理が「日教組はどうなのか」とやじったようだ。民主党が日教組から政治献金を受けているのではないかと考えたのだろうが、日教組に補助金が交付されているわけでもないし、民主党が日教組から献金を受けてはいなかった。

後で安倍総理は謝罪したようだ。品位に欠ける低俗な総理の一面を露呈させた。

また、民主党政権時、西川さんは落選し浪人生活をやっていた時、木工加工会社から300万円の献金を受けたという。2012年9月のことだがこの木工加工会社が同じ年の5月に7億円の補助金交付を受けていた。

この件は違法性に問題があるが、疑わしい行為であり法の趣旨からするとやってはいけないことだ。

いずれも返金したというが、「返金すれば問題なし」ではなかろう。いわんや違法性がないと主張するのであれば返金を拒否し続ければよかったのではないか。

中途半端な姿勢だから余計に疑いが出てくる。

このまま農水相を続けることは「耐えがたいイメージをつくられる」と野党議員やメデイアを批判するがわきの甘さを露呈させたことになるのだ。

しかし、どうしてこうも政治とカネの問題で国会がゴタゴタするのか。

国会議員は政治資金の心配をせずに政治にまい進するようにということで政党交付金が支給されることになった。年間300億円以上のカネが税金から支出されている。

それでも国会議員は金集めに奔走するのだ。特に浪人中は生活が大変ならしい。

ところが「身を削る政策を」をうたい文句にしている「維新の党」が企業献金の廃止を提案している。分裂する前は党内で異論もあったようだが今度は党を挙げて取り組むらしい。大いに期待したい。

国会議員である以上は公職選挙法、政治資金規正法に違反するような行為はあったはならないことだ。その疑いが出た以上は即刻辞任する覚悟が必要だが、日常の活動でも注意が必要だ。

今回、西川さんは「秘書のやったこと」「妻に任せていた」と責任逃れしなかった点は立派だが。

0 件のコメント: