平成23年3月の地震・火山月報 気象庁 2月は6回だったが3月に入って11日までに 36回と急増した |
必ず来ると言われている3.11東日本大震災の余震であるM8クラスの三陸沖を震源とする巨大地震はいつ来るのか。海外の例では数年後と言われているが、東日本大震災の場合もすでにプレートに力がたまり従来から言われている巨大地震の発生間隔も当てにならないらしい。
筑波大とスイス連邦工科大の共同研究で東北沖は大震災でエネルギーが解放されたと思っていたが、予想より早くたまり地震前と同じ水準に回復しているという(読売新聞2015.2.4)。
特に17日に発生した2つの地震に注目した方が良いらしい。午前8時6分に三陸沖を震源とする地震が発生、M6.9,広い範囲が震度4で揺れ津波警報も発令された。そして同じ午後1時46分には岩手県沖を震源とするM5.6の地震が発生、震度5強を観測した。
その震源は200kmも離れており気象庁は別々に起きた余震とみている。
ところが東日本大震災が起きる少し前にも、三陸沖で同じような地震が発生しM7.3,震度5弱だったが、その後にM9,最大震度7の巨大地震が起きたのだ。今回の発生状況によく似ている。東日本大震災の後、M8クラスの大きい余震は起きていない。そのために最大でM8の地震が起きる可能性があるというのだ(週刊現代2015.3.7)。
M8クラスの余震が起きる可能性は専門家が指摘しているところだ。この東北地方太平洋沖地震では500kmに及ぶ広大な震源域の北と南でズレが止まっていること、50kmより深いところで割れ残りがあることなどが指摘されており、空白域でもある房総沖は警戒すべき震源域なのだ。
特に房総沖はスロースリップ地震の発生間隔が短くなっている現象から警戒すべきだと警告する専門家もいる。
そこで今の三陸沖地震と2011年までの三陸沖地震の状況を調べてみた。
2015年2月は、20日までに9回、うち17日にM6.9(震度4),20日にM6.1(震度3)、1月は1回、2014年12月3回、11月1回、5月2回、2月4回、2013年は4月に8回、M5.6(震度3)、M6.1(震度3)を観測したが他の月は!~2回程度だ。
最近の頻度を見ると、毎月1~2程度であるが、2015年に入って発生回数が増加傾向だ。
一方、2011年3月11日までの発生状況は、3月は36回(11日のM7.9, 震度7が起きるまで)、9日はM7.2(震度5弱)を観測、その後の余震も6回、M7を越える余震もある、2月6回、2010年には4回、2009年は7回だ。
3月に入って3日前から急激に三陸沖を震源とする地震が増加し、3月11日の巨大地震となった。
海溝型巨大地震の前には多くの内陸型地震も発生するとも言うが、どの地震が前兆なのかは難しい。
三陸沖を震源とする地震発生の頻度が上がれば要注意だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿