2015年2月10日火曜日

理研、小保方さんを懲戒解雇処分で単独不正行為認定か

理研は10日午後、記者会見しSTAP細胞不正事件の処分を発表、主著者である小保方さんを一番厳しい「懲戒解雇」処分にし単独不正行為と認定したようだ。既に退職しているために実効性のないむなしい処分となった。上層部への責任の波及を食い止めようとする魂胆が見える。

メデイアのWeb版で山口科学担当相が記者会見で午後理研が処分を発表すると伝えたので注目していたら、NHKの3時のニュースが簡単に報じた。

詳しい処分内容をその後、Web版で確認できた。

それによると、小保方さん以外に竹市さんはけん責処分、丹羽さんが文書による厳重注意処分、笹井さんの責任には言及せず、若山さんは出勤停止相当とし理研の客員主管研究員委嘱を解くという。

小保方さんは処分が決まる前に早々と退職届を出し不思議なことに理研はすぐに退職を認める処置をとり批判を受けた。

その理由が10カ月余りの心労が重なっているとし、受理しなければこれ以上の負担がかかるという温情なことだった。野依理事長も同じようなコメントを発表していた。

今回の処分は、理研の調査委員会の最終報告に不服申し立てをしないかわりに早期の退職を認め、懲戒解雇処分が出ても実効性がないように計らったのではないかと疑いたくなるほどだ。

理研は今回のSTAP細胞不正事件を小保方さんという未熟な研究者の単独不正行為と前々から主張していたが、その考えは変わっていない処分結果の発表だ。

考えてみればSTAP細胞構想をもって理研の若山研究室に入った。ここでもっとしっかりチェックしていればこんなことは避けられたが、あいまいにしてきたために笹井さんや竹市さんまで巻き込んだ理研挙げての不正行為になったのだ。

若山さんの責任は大きい。自らの処分は理研の処分を見て申し出ると言っていたが、これでは重い処分は期待できない。

これからは、石川さんが起こした刑事告発がどうなるか、小保方さんや関係者に損害賠償請求ができるのか、まだまだ終わりそうにないSTAP細胞不正事件だ。

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