先のオバマ大統領の広島訪問のお返しに安倍総理の真珠湾訪問が取りざたされていたが、本決まりになった。政府は安定政権のなせる戦略的外交の技と評価するが、安倍総理は最後までオバマ大統領を利用したのか。
日ロ交渉での北方領土返還を渋るプーチン大統領に対し日米同盟をこれ見よがしに見せつけるつもりもあるのだろう。
しかし思いだしてみよう。安倍総理とオバマ大統領の会談のぎこちなかった時のことを。
当初、オバマ大統領は安倍総理を政治姿勢から嫌っていたのではないか。最初の会談の時、顔もまともに見会わせなかった。記者の要求に慌てて笑顔を作り立ち上がって握手した。
それでも安倍総理はいままでの総理と同じように米国大統領との親密な姿勢を示すことで自らの権威を誇った。
極めつけはG7伊勢志摩サミットとオバマ大統領の広島訪問だ。
伊勢神宮前で最後にオバマ大統領を迎え親密に話しながら神宮内へ入っていく演出をした。サミットに出席した他国の首脳はどう思ったか。
安倍総理はサミットで「世界経済の危機」を訴えたが、他国の首脳に認識とは違っていた。余裕のある国は財政出動を謳ったがどうなったのか。
サミット後のオバマ大統領の広島訪問が決まったら、既に決まっていたスケジュールを見直し自分も広島に同行すると言い出した。
原爆記念館前でオバマ大統領を迎え挨拶して一緒に館内に入ったが、「又会ったね、ご苦労さん」とでも言ったのか。
慰霊碑前での献花もオバマ大統領に続いて献花した。ここはオバマ大統領一人が献花すればその姿を世界に報じる事が出来たのだろうが、安倍総理が邪魔をしたことになる。
ここは安倍総理は東京にいて他の首脳を見送り、岸田外相が付き添うべきシーンだったのではないか。
最後まで安倍総理は自分の利益のために行動したことになる。
一方、トランプさんが次期大統領に決まって一番先に会談出来たことを誇っていたが、オバマ大統領は頭にきただろう。「まだ大統領はオレだ」と。
案の定、リマでの日米会談は行われず、数分間の立ち話で袖にされてしまったことは新聞報道の写真で分かる。しかし、その時にオバマ大統領に「真珠湾訪問の意向」を伝えたと言うのだが本当なのか。
オバマ大統領が年末にハワイで休暇をとる事に便乗し真珠湾同行を打診したと新聞は伝える。
広島原爆投下、真珠湾攻撃は日米にとって「最後のとげ」と言われているが、広島訪問では「核なき平和」を世界に訴えたが原爆投下の謝罪はなかったようだ。安倍総理はハワイ・真珠湾でどんなメッセージを世界に発するのか。
安定(?)した安倍政権の戦略外交として素直に評価して良いのか。
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