2016年12月31日土曜日

12月28日、茨城県北部地震、M6.3,震度6弱:何故深さ10kmなのか

2016.12.午後9時42分頃 NHK緊急地震情報
12月28日午後9時40分過ぎの「緊急地震情報 茨城県で地震 強い揺れに警戒」には久しぶりに緊張した。震源は茨城県北部、M6.3,深さは10kmで震度は高萩市で6弱を記録した。

私の住んでいる東京・大田区でもかなり揺れた。後で分かったのだが東京23区は震度3だ。30秒ぐらい揺れたと思う。

12月28日 茨城県北部地震の地震情報 気象庁
不思議に思うのだが、何時も内陸での地震では深さが浅い。熊本地震でも深さは10kmだ。浅いと良く揺れるし建物への被害も大きい。

しかしそれは日本列島内陸の地下岩石に関係しているのだ。

「活断層地震はどこまで予測できるか」(遠田晋次 講談社 2016.12)によると、地下に広く分布している花崗岩は石英や斜長石を大量に含み300度、450度を越えると変形し弾力性を失い岩石破壊を生じるが、その温度のところが15~20kmの深さだという。

それ以上の深さになると岩石の破壊は生じないので地震は発生しないと言うのだ。この脆弱破壊を起こす15kmより浅い部分を「地震発生層」と呼び、厚さ15km、幅300kmはあるらしい(同上)。

これは内陸型地震についてだ。海洋型では50~150kmと深くなり震源から遠くへ影響が出る。


何時も不思議に思っていたがこれで分かった。地震の発生する深さにもっと注目しなければと思う。

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