新聞報道で「籾井会長1期で退任」のニュースが流れてホットした。ダメな会長と言われながら国民は3年もよく我慢したものだ。今度は適任者の名前が挙がっていると言うから安心だが、そもそも籾井さんのような人間を会長に選ぶことが出来る選任のやり方に問題があったのではないか。
そういうことを問題にせず、就任時の発言、ハイヤー利用などの公私混同、NHK内の人事のやり方を問題にしても片手落ちではないか。誰だって組織のトップに付くとやりたい放題になる。よほど節制する意識がなければ務まらない。
籾井会長誕生の経緯を思いだそう。
確か当時松本会長率いるNHKは特定秘密保護法案の報道で政府筋、特にに官邸から睨まれていた。そこで政府はNHK経営委員に息の掛かった4人を送り込み圧力をかけたことになる。民主党政権時からの経営委員は次次に辞任に追いやられた。
当時の松本会長は再任されるはずだったが経営委員会の人事を見て身をひいたことになる。
籾井さんを推薦したのはJR北九州の会長だった石原さんと言うことらしいが、他の新聞では菅官房長官が麻生財務相に相談した結果、同郷で知り合いの籾井さんを紹介した事になっているらしい。
NHK会長を任命するのは経営委員会、経営委員会の委員は国会への同意人事案だから政府が絡んで来る可能性は大だ。
政府の意向に沿わない会長をはねのけることなど朝飯前だ。そんな選任のやり方に問題があるのではないか。
去って行く松本さんが記者会見で「政府との距離をどうとるかに腐心した」と言っていたが、籾井さんが「その難しさ」を証明してくれた。
籾井体制での混乱を整理するのも大変だろうが、新NHK会長には報道の中立性をどう確保していくかが喫緊の課題だろう。
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2016.11.10掲載
NHK受信料50円下げ:そんな事より籾井会長更迭を
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