2024年4月7日日曜日

番組終了で分かった「プラタモリ」の効用:今後は一人ブラで地域の履歴を防災に活かそう

2021.11.20「ブラタモリ」フォッサマグナ
日本の成り立ちがわかる見ごたえがあった

タモリさんとNHKの女性アナが地方を訪問し、その地域の地質、地理を紐解いて成り立ちを検証する番組「ブラタモリ」が終了した。私もファンの一人だったが、タモリさんの知識を生かす番組だったので「ヨイショ」するシーンは仕方なかった。

しかし、朝日新聞(2024.4.7)の社説「ブラタモリ 独自の探求を楽しもう」が目に付いた。

地理、地質という地味な学問である地学をわかりやすく説明し、地元や旅先で見る美しい景観、道筋、それを作り出した自然の営みを探り地域の産業や歴史に結び付ける面白さがあった(同上)。

例えば若狭から京都を結ぶ「鯖街道」は日本海でとれた鯖を京都まで1日で運ぶ街道と思っていたが、当時は日本海が船便など主要なルートで、小浜で陸揚げされた物品が鯖街道を通り京都から関西に運ばれた最重要街道だったのだ。この街道も歴史をたどれば地震発生で整備されたらしい。

ブラタモリではそこのところをしっかり放映していた。ただ、地質などについては余り情報がなかったと思う。

自然災害については 、日本列島誕生から紐解かなければならない「フォッサマグナ」は見ごたえがあった。能登半島の生い立ちはなかったが、もしやっていれば先見の明があったことにならないか。やっぱり巨大地震が発生したために解析されたところか。

しかし多くは、タモリさんらが地方を訪ねて地質いや地形から成り立ちを掘り起こす内容が多かったように見える。

新聞には、タモリさんが高齢で、数日かけての取材など番組を作るにはしんどいと言い出したという。しかし、番組のマンネリなどだんだんタモリさんの意向とは違ってきたのも理由の一つか。

一緒に番組を構成していた女子アナも今は情報番組で活躍している。

朝日新聞がいうようにこれからは、興味の向くままに自分なりの「ブラ」を深めるのはきっと楽しいことだろうという。正論だ。ぶらぶら歩くことは気分転換にもなるし、健康維持にも重要だ。

問題は、地域に関する資料がないことだが・・。事前に図書館に行って情報収集することだ。

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2023.11.26掲載

25日テレビ朝日「タモリステーション」「総力結集 富士山噴火その時日本は」 yamotojapan.blogspot.com/2023/11/1125.html

2021.11.21掲載

11月20日NHK「ブラタモリ」は見ごたえがあった。「フォッサマグナ」日本はどうしてできた yamotojapan.blogspot.com/2021/11/1120.html


2024年4月6日土曜日

NHK,新プロジェクトX「東京スカイツリー 天空の大工事」を見て

NHK 新プロジェクトX 東京スカイツリー
天空の大工事
2024.4.6 NHK

 NHKが今日から始める「新プロジェクトX」を期待してみた。今回は634mの東京スカイツリーの建設で、大林組の技術陣、そして建設現場で重要な職人の皆さんの話だ。

634mの高所での仕事、揺れ対策に五重塔から「心柱」を採用、95m四方の狭い立地など建設にあたっては苦労があったようだ。以前にも東京スカイツリーの建設はテレビ番組でみたことはあるので、新鮮味はなかった。

しかし、もっと技術面で初めて苦労したこと、プロジェクトを達成するためのアイデイアなどをもっと取り入れてほしかった。

そしてプロジェクトに携わった技術者や職人さんたちの人間模様などは前回のプロジェクトXでは明石海峡大橋などで多く採用されるようになり、技術面に興味があった者にとっては残念な面もあったが、今回もそういう面が多いとすれば少し拍子抜けする内容だった。

岸田総理、熊本で車座出席:法改正に厳しい対応を、「反対する者は抵抗勢力」と

 政治資金規正法改正が国会で重要な政治課題になってきた。法改正で厳しい姿勢を見せてほしい。野党の要求する連座制などを導入すべきだ。

小泉元首相のように「私に反対する勢力は抵抗勢力」と自民党を突っ切ったらどうか。

信頼を落とす自民党:岸田「NO」でどうなる今後の政局

 自民党裏金作りの責任も旧安倍派の5人衆を中心に39人の「けじめ」ならぬ「いじめ」で一件落着させようと岸田総理は目論んだが、自民党の総裁としての責任はおとがめなしでかえって事態を混乱させている。

国民が常識で考えれば森さん、二階さんらの責任が大きいと思うが二階さんは「次回選挙に出馬せず」と先手を打って処分を回避した。これをいいことに岸田さんも責任回避に出たが、異論続出だ。

岸田さんは自派は会計責任者だけの基礎だったし、個人の議員は単なる手続きミスで済まそうとした。しかし「最終的には国民、党員の判断に任せる」と解散総選挙を匂わせた。野党は「いつ解散か」と問うが、そこは岸田総理の専権事項でぼかす。

国賓待遇としての訪米は人気回復の手段にしたいようだが、外交で人気を上げるのは大変だ。逆に無理難題を押し付けられるかもしれない。バイデン大統領は再選がかかっているのだ。

わが国では、28日の3補選、自見温党は島根で候補者を立てているが他の選挙区は不戦敗、東京15区は小池さん次第らしい。島根選挙区となれば石破さんがどう動くかだ。自民党内で信頼を得る動きになるか。

6月23日は通常国会の会期末、野党が解散総選挙にもってりけるか。多くの議題を抱え、与野党で考えの総意が目立つ。特に政治とカネの問題は打ってつけのテーマと思うが。

そして、9月は問題の自民党総裁の任期切れだ。この時点で岸田さんへの人気はどうなっているか。岸田「NO」の政局になっているか。

自民党内で岸田さんが出馬すれば、対抗馬は茂木さん、石破さんらか。上川さんは旧岸田派だから無理だろう。

万一、岸田さん不出馬になれば、自薦、他薦が立つだろう。上川さん、河野さん、茂木さん石破さん、旧安倍派の議員は無理だろう。

石破さんも今回のチャンスを逃がすともうだめだろう。






小さな記事の大きな課題:台湾地震にみる「一つの中国」での台湾vs中国

 台湾地震という巨大な震災に対して「一つの中国」に対する台湾と中国の思惑の違いが出ている。

中国はいつものように「一つの中国」を前面に出し、今回の地震での世界の国からの「関心に謝意」を評したことに台湾が反発しているという。中国の国連代表部の次席大使が安全保障会議で発言したことに対してだ。

台湾の問題は台湾に任せろということか。

さらに中国からの支援の申し込みを拒否したという。ここ震源近くの花蓮県は中国が有事の際には最初に上陸する場所ということらしい。支援を口実に情報収集されることを恐れているのだろう。

「一つの中国」と言っても今の中国は友好的存在ではない。敵対関係にあっては当然の結果だろう。

日銀の政策変更理由は、2%物価目標への確度が高くなっただけか

 中央銀行は「期待感」を煽って金融政策をするのか。33年ぶりの高水準の春闘賃上げが実現、驚くことに満額回答が続いたのだ。このまま賃上げが続くと2%物価目標の安定的達成の確度が高まると判断し、日銀は11年に及ぶ異次元の金融緩和を止め、0~0.1%の利上げに踏み切った。

これは大きな変化ではないと日銀は主張すれば市場は相変わらずのゼロ金利が続いていると判断、151~152円安が続く。FRbは年内の3回の利下げというから金利差も縮じまり円高も期待されたが、利下げ先送りだ。

日銀は今後を「基調的物価上昇が徐々に高まる」と三、今はマイナス金利をゼロ金利に変更しただけの状況を作り出している。その物価上昇の確度をどの程度にみているのかはわからない。

今後の動きに期待しているのだ。今回の賃上げが効果、物価上昇率の低下、6月の所得税減税などで個人消費も上向くとみている。だから夏から秋にかけて再利上げの可能性もある。

何しろ0~0.1%の金利では物価をコントロールする手段にはならない。金融政策の正常化には程遠い。

一方で、内閣府の発表する景気動向指数は2か月連続で大家、下方局面にあるらしい。悪化すると景気後退だ。

思い切った利上げを避けたのも、過去の失敗例が頭にあるからだ。当時は政府の反対を押し切っての利上げだったが、今回は政府も承認した利上げなのだろう。

日銀の決定会合委員会の委員の中には利上げ反対意見もあったらしい。しかし、ダラダラゼロ金利を続けるわけにはいかない。国債は581兆円、ETFは37兆円を保有する結果になった。放出するとなると大きな影響が出る。大きな副作用をはらんでいるのだ。


2024年4月5日金曜日

今日の新聞を読んで(674):マンション受難、台湾地震でマンション傾斜、日本ではタワーマンションでコンクリート強度不足か

台湾地震でのマンションの傾き
2024.4.5 産経WEBより

 M7.7の台湾地震で1980年代に建てた古いマンションが傾斜、狭い敷地内でのマンション建設で一方に傾く要因はどこにあるのか。考えられるのは基礎杭の設計不備か局所的に地盤が弱かったか、支持杭が固い層に届いていなかったかだろう。

恐らく傾いた側での支持杭に問題があったのだろう。

一方日本では、2045戸が入るタワーマンションで、基礎工事と一階部分の工事中に、。コンクリートの強度に懸念が出てきて、工事と販売を中止したという。53階建てのタワーマンションだから基礎など下層部の工事不良は問題だ。

私も土木工事をやったことがあるが、生コンが入荷するとスランプ・テストとその材料を使っての1週間、1か月後のコンクリートの強度テストを実施する。基準値が出ていればOKだが、今回は基準値が出ていなかったのだろう。当然施主もスランプテストと強度テストには立ち会う。

生コンメーカー側に何か問題があったのだろう。ちょっと大変な事態だ。

巨大な地震でマンションが傾き事態が発生している。一度の揺れならどうにか耐えたが、数回の揺れで傾いたり倒壊する事案が多い。

一時、生コンの材質が社会問題になったことがあるが、今回はどうなのか。心配だ。そして古いマンションは建て替えなどで耐震への整備を進めるべきだ。2024問題で建設作業員の労働時間も問題になる。