2009年6月24日水曜日

メガネの誂えは、自分の生活スタイルに合わせて


メガネを誂えた東京の眼鏡店から、「調子はどうですか 一度お寄りください」という連絡を受けた。私の好みのブランドのメガネの新作販売をやっているとも記してある。
 55年近くメガネにお世話になっており、遠近両用にしてからもう20年近く経つが、最近満足のいくメガネが作れないでいた。
 近視用、遠近両用といろいろ試してみた。中近用も検討したが、1セット10万円を超えるメガネである。利用頻度の高いメガネでなくてはもったいないと思って止めた経験がある。
 1年前に誂えた遠近両用メガネで、メガネ店の人と議論したことがある。
 検眼し、近めを調整する時に、店員は「30~35cm離して新聞を読んでください」という。いままですべてこういった調整をしてきた。
 しかし、遠近両用であっても、新聞や雑誌を読むときに、メガネを外さなければ見えにくい状況になり、「何とかならないか」と店員に注文を突きつけた。店員は、近めは通常30~35cm離して見えるように調整しているという。それが姿勢良く本を読む事が出来るのだ。
 私は、「このぐらいの距離を離して新聞や雑誌類を読んでいる」と店員に説明したが、店員は渋っている。私の習慣からして、「このぐらいで楽に新聞が読めなければ、遠近両用のメガネの役をしないのだ」と譲らない。
 店員は「仕方がありません。お客さんの希望に合うメガネを作りましょう」と言って、納得してくれた。
 度数を調整して、習慣になっている姿勢で新聞を読むと丁度良い。
 「僕が欲しかったのは、こんなメガネです」というと、店員は喜んでくれ、気に入ったのか、傷の付きにくいメガネの玉にサービスでグレードアップしてくれた。今そのメガネを愛用している。

 考えるに、理想的には近視用、遠視用と別々に誂えた方が良さそうだ。パソコンをやっていて遠近両用では不便なので、15年ほど前に近視用のメガネを誂えたことがある。しばらく使わずにいたが、試しに今使ってみると良く見える。おまけに度数も変わっていない。

 メガネは、眼鏡屋の言う通りではなく、自分の生活スタイルに合わせて誂えるのが本来のやり方であることが、やっと今知った。

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