いろいろ党内抗争の絶えなかった維新の党の最高顧問である橋下さん、松井さんがやっと離党することになった。これから分裂、解党などを乗り越え国政政党である「維新の党」(勿論政党名を変えることも大事だ)としてどう再構築していくか、現執行部の度量が試される。
橋下さんや松井さんに振り回された国政政党「維新の党」には呆れかえるばかりであったが橋下さん、松井さんが居なくなることで指揮命令系は一本化できるチャンスだが、大阪系議員が残ることは橋下さんにかき回される心配もある。
問題の発端は柿沢幹事長が山形市長選で民主党候補を応援したことで松井最高顧問の逆鱗に触れ「辞任しろ」と要求されたが柿沢さんは辞任を拒否、大阪系議員と執行部の間でいがみ合いが表面化した。
橋下さんは「公開の場で議論したら」と提案するが執行部は拒否、「永田町病に犯された執行部には付き合っていられない」と松井さんは離党を表明、橋下さんも「大阪の地方政治の方にしっかり軸足を移す」と離党を表明していた。
しかし、橋下さんは離党を表明するも維新の党の分裂は避けるべく、「他の大阪系議員は留まれ」と言うが動揺は激しい。橋下さんの人気で当選しているのだから当然だろう。
自分たちは大阪地方政治に軸足を移すが、国政政党の維新の党は安保関連法案、野党再編をしっかりやれと檄を飛ばした。
先日は新聞報道によれば松井さんが菅官房長官と話し合ったり妙な動きもしていたが、これは橋下―松井―安倍ラインの伏線があってのことか。
一体何をしようとしているのか。自民党安倍政権に取り込もうとしても大阪地方政治を考えると大阪では選挙戦は維新の会vs自民党大阪府連で自民党とは犬猿の仲だ。
安倍さんだって9月の自民党総裁選では無投票三選が見込まれているが任期は3年だ。安倍さんをどう利用しようとしているのか。
一方安倍さんだって橋下さんを利用しきれるか。橋下さんの人気と政策推進力に期待して国政への進出、大臣としての登用が新聞で報じられたことがあるが好き勝手なことを言い放題の橋下さんでは何時敵に回るか分からない。何時舌禍が起きるか分からない。こんな危険な人物はいないのだ。
取り敢えずは11月の大阪府知事、大阪市長選だろう。道州制、再び都構想も言われている。一説によると自民党大阪府連は有名人を候補にしようと必死に口説いているらしい。
しかし維新の党は大阪系議員も離党し、すっきりした形で政党名も変えた国政政党として再構築を急いで欲しい。それが野党再編への一歩になる。
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