1億総活躍国民会議、経済財政諮問会議で安倍総理が最後の総括をやっているテレビ映像を見るにつけ、何故あんな狭い会議室でやるのか、あれでは自由闊達な議論はできないのではないかと疑問が出てくる。
経済財政諮問会議の映像は度々目にしていたが、今回の1億総活躍国民会議の映像を見て特に思うようになった。テーブルを挟んで一方に安倍総理や関連大臣が座り反対側に民間議員、その後ろの壁側には官僚など関係者が座っている。民間議員などは肩が触れそうな感じで決してゆったりとはしていない。
安倍総理や加藤大臣と目と鼻の先には注目を浴びる菊池さんらが座っている。メデイアの報道によるとファンだそうだ。菊池さんも結婚、離婚、大学での勉強と経験を積みうってつけ(?)の人選なのだろうが、選挙も控えてきな臭さも匂ってくる。本当に適役なのかは分からない。
他の民間議員には他の会議を掛けもちしているようで目新しさはない。YESマンを集める人選は大変なのだろう。「この人は」と思う人には断られ、仕方なく集まった陣容なのか。
大方が予想しているように官僚が搔き集め、書き上げた政策に関する資料を見て議論するだけだから議論する雰囲気がなくてもいいのだろう。民間議員はそれぞれ職場に帰って部下にアイディアを出させ、会議で構想を述べるのはいい方だろう。
堺屋太一さんが以前言っていたが、官僚がまとめた報告書では満足がいかず、官僚を除いて自分たち委員だけで報告書をまとめたという話を聞いたことがある。堺屋さんだから出来たのだろうが、この1億総活躍国民会議の民間議員にそういう意欲があるのか。
アベノミクスの3本の矢に何か新鮮さを感じ安倍政権を支持したが、その総括もやらぬ間に新3本の矢を放った。安倍政権の経済政策にイチャモンがつかないように間髪をいれず目くらましの新しい矢を放ったことになる。
経済財政諮問会議の議事録要旨を見ると甘利さんが進行役で、配付された資料により担当議員が説明する。時々質疑もあるが淡々と進め、最後に記者が会議室に入り安倍総理が総括する。この時のシーンがテレビで放映されるのだ。会議は始まって大体1時間で終了する。
1億総活躍国民会議も同じような進め方だろう。ダブった会議、各省の主導権争いで中途半端な結果に終わる可能性もあるから注意が必要だ。
少なくとも、もう少しゆったりした空間で活発な議論をして欲しいものだ。堅苦しい雰囲気の会議では良い案も出ないだろう。否、寧ろ意見は出ず官僚の作成した政策を後押ししてくれれば良いのか。
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