川崎敬三さんの訃報を見て思いだした。最近もテレビ番組が「やらせ」で問題になっているが、ワイドショ-番組の先駆けでもあり、当時飛ぶ鳥も落とす勢いのあったテレビ朝日で川崎敬三さんが司会をする「アフタヌーンショー」も「やらせ」で番組打ち切りになった。
川崎敬三さんの訃報を新聞で知り、「そうなんですョ,川崎さん」のフレーズが有名だったことを思いだした。スタジオで司会する川崎さんに現場に飛んだレポーターが相づちを打つシーンは女性視聴者の間でも有名になった。
その番組が、当時社会問題化していた若者の暴走族行為に一矢を放ったが、番組内で「やらせ」があった事が分かった。確か、番組制作者が暴走族を使って再現シーンを流したというのだった。
相当メデイアで叩かれ、川崎さんは番組内で謝罪したが番組は打ち切りになり、その後の川崎さんを「あの人は今」で見たのが最後だ。
社会問題化しているテーマに理解を促すため、証言に従って再現するシーンも大事であるが、証言者を使うのではなく劇団員を使い再現し、テロップで「証言に従って再現しています」と表示すれば視聴者もそういう意味で見てくれるだろう。
しかし、証言者を使っての再現シーンでは特段の注意が必要になる。
NHKの人気番組「クローズアップ現代」もBPOから「やらせ」を指摘され来年3月には番組打ち切りの話も流れている。
テレビは社会に対する影響も大きく、社会を変えていこうとか、社会問題に突っ込んで質そうという考えは大きいのではないか。
これもテレビ朝日だったと思うが、政党支援で偏向報道し報道局長が国会で証人喚問を受け「やらせ」を認める結果になった事もある。
「やらせ」で社会に大きな影響があったとすればまずいが、「やらせ」は至る所の潜んで国民を欺いているのではないか。
政治の世界では、既に結論は決まっているのに与野党で折衝が難航したように見せる時にも使う。
省庁間で水面下で政策を調整しているときに、アドバルーンを上げて相手省庁の案を潰すことも時々みられる。
国会での予算委員会の審議も「やらせ」とも言えるのではないか。質問事項を予め提出し、官僚が書いた答弁書を大臣は棒読みする。あらゆる質問に答弁書が用意されているようで大臣はペーパーを手放せない。
時には、質問事項に無かったことを質問され大臣は応えられず言い訳をする。
各党が同じ質問を繰り返し、質問時間も制限があるので「次に行きます」と追求も府発になる例がほとんどだ。
「やらせ」もどこまで許されるか分からないが、川崎敬三さんの訃報を見て、司会者としての地位を得ていた「アフタヌーンショー」の「やらせ」問題を思いだした。
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