民主党って不思議な党だ。自民党からの政権奪取という勢いで集まった連中だが、自民党一党独裁打破へ野党が結集しなければならない時に、前原、細野さんvs岡田さんvs労組系議員の思惑違いで迷走状態だ。一時、期待を背負った民主党政権の不甲斐なさが国民の支持を取り戻すコトにつながっていない。
5~10,15人規模の6~7グループで構成されている民主党だから多数グループがない代わりにまとまりが悪い。党をまとめるリーダーがいないのだから迷走するのは当然だ。何か提案されるとその裏をかき前に進まない。
総理経験者だって不甲斐ない。鳩山さんは、あの調子で勝手なことをやっている。民主党の評判を落とすのも当たり前のことだ。菅さんも一時の市民活動家としての評価は落ち、選挙に苦労しているのだから党内での発言力はない。野田さんに至ってはあの時の解散総選挙で政権の座を追われた。離党者が相次ぐなかで松野さんが維新の会入会の橋渡しをしたものだから松野さんが代表をしている維新の党と合流することには抵抗しているのではないか。
そんな状況下で、前原さん、細野さんが民主党解党論を打った。保守系だから労組系との共存は好まないのか。解党して保守系が再編するコトを狙っている。でも、岡田さんが「執行部はオレ」と反対を表明、前原さんらにクギを刺した。
でも、そこまで言われてどうして離党しないのか。離党して野党保守系が合流する手もあるのではないかと思うが、そこまでの力はないのか。
一方、岡田さんは野党再編でも民主党を中心にした再編を考えているようだ。最近の新聞報道で「維新の党と統一会派」構想が出て来た。しっかり野党が結集し参院選に自民党と対峙する腹づもりだ。岡田さんも保守系議員だが何故か民主党に拘っている。
ところでダンマリ戦術を決め込んでいる労組系議員はどうしようとしているのか。労組系出身議員だから票を当て込んでいるのは確かだが、解党し新しい党を作っても離合集散が続き選挙の度に議席数を落としていく運命だろう。どうしても社民党が頭をよぎる。
保守系議員が出て行って自分たちは民主党に残ることが最善の選択とみているのか。
いずれにしても民主党そのものは存在させることを考えている。でも、解党論を打つ前原さんや細野さんは民主党が存在しては選挙も戦いにくく嫌なのだ。民主党がなくなることがスッキリして良いのだ。
労組系議員が頼る労組も組織率は落ち込み、連合の前会長の古賀さんも退任間近に解党論を打ったが、ハードルの高さを言うことも忘れなかった。
勢いに乗る共産党が安保関連法廃止に向け連合政権構想を野党に持ちかけているが、民主党は前原さんら保守系議員が反対しているという。
共産党は思い切った提案をしてきたが、今後は共産党vs反共産党での野党再編にでもなるのか。
とにかく不思議な迷走を続ける民主党に未来はないと思うのだが。
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