迫る民進党代表選の行方は? 保守の前原さんかリベラルの枝野さんか。下馬評では前原優勢を伝えるが、専門家はどちらがなっても代わり映えしない。ゴタゴタが続くのではないかという。それだけ今の民進党は問題を抱えているのだ。
前原さんと枝野さんの違いは、共産など野党との共闘がある。前原さんは否定するが枝野さんは賛成だ。これには選挙区事情もある。
前原さんは京都選挙区で何時も共産党と闘って議席を守っている。京都は共産党の強いところだ。学生時代に過ごしたので分かる。蜷川虎三さんは唯一の革新系知事だったし、府議、市議で共産党議員が多かった。今もそうだろうが、前原さんが共産との共闘を言うと自らの選挙区事情と異なってくるのだ。
一方の枝野さんは共産など野党との共闘には賛成だろう。
でも前原さんは民進党を軸とした野党再編を言うが、枝野さんは民進党自体の再生を謳う。多くの識者、私も古くから民主党は解党して出直す必要があるのではないかと言っていたが、前原さんの野党再編は「解党的出直し」をすると言うことか。
どっち道、必要な時は来るのではないか。
憲法改正の考え方も違っていたが、前原さんは改正を封印したという。安倍政権にまだ元気があれば憲法9条改正を進めるだろうが、その時民進党は反対と言うことか。安倍総理に民進党の弱点として突っ込まれる危険がないか。
原発再稼働、原発ゼロも意見がわれるのではないか。
それにしても代わり映えしない民進党の顔だ。民主党政権では菅政権の時外相だった前原さんに政治資金問題が発生した。前原さんはサッサと辞任したが、泥船から逃げたと顰蹙を買った。
枝野さんは官房長官として福島第一原発の事故の対応の先頭に立ったが、避難では批判もあった。データを隠しているのではないかと追求もされた。
菅政権も当初期待されたが、何しろ未曾有の巨大地震、巨大津波、あってはならない原子炉溶融、放射能汚染事故は不幸な出来事だった。自ら現地視察、東電福島第一原発への乗り込みは顰蹙を買ったが、一国の責任者としては現地の様子、東電の様子を確認したい気持ちは十分に理解出来ることだった。
代表選で誰が決まろうと次の困難が待っている。幹事長人事だ。
代表戦で敗れた人、支持してくれた国会議員のグループのリーダー、あるいはサプライズ人事などどうなるのか。民主党時代幹事長人事で失敗した政権もあったはずだ。
早く体制を固めないと3つの補選、安倍総理だから民進党を叩くために総選挙に打って出るかも知れない。最大支持団体の連合も最初は共産との共闘に反対していたが、今は見守ると言い出した。
支持団体に拘らず政党の旗印をしっかりすべきではないか。
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