2017年8月4日金曜日

第3次安倍第3次改造内閣:一体、何て言えば良い改造内閣か

街角に張られた安倍総理の「経済で結果を出す」
政府が発表する経済指標は好転しているが、実感
がないのが実体だ。
3次安倍第3次改造内閣が発足したが、一体、何と言えばよい内閣なのか。安倍総理は胸を張って「仕事人内閣」と言うし、情報番組は「仕事師内閣」とも言う。でも私には「疑惑隠蔽内閣で再出発」とでも言えるのではないかと思う。

安倍総理の記者会見は異様だった。まず最初に「森友学園、加計学園、日報問題で国民に大きな不信を紹かせた」と深く頭を下げた。ジャーナリスト、評論家は一様に驚いた。

今回の改造人事ではいろんな情報が飛び交った。情報番組でコメンテーターは自分の得た情報を得々と紹介し、「どうだ」と言わんばかりの評論家もいた。田原総一郎さんは「政治生命をかける仕事」を安倍総理に提案したという。「内容は言えない」というが、今になっても何のことか分からない。

開けてみれば官邸周辺に踊らされていた感じが強い。

サプライズより政策優先と思っていたが、「経済再生」で支持率回復を目指すと言う。今、「アベノミクスのエンジン噴射」を言うのは安倍総理だけだ。自民党内でも反アベノミクスグループが出来ているし、岸田さんも見直す時だと発言していた。その野田さんは総務相、岸田さんは政調会長で党3役だ。

サプライ人事をメデイアは期待していたが、野田総務相、河野外相ぐらいではニュースにもならない。伊吹元議長を文科相にする案は元から無理筋拿話だ。公明党へ1人から2人に大臣の増員を提案したが山口代表は断ったという。憲法改正では公明党は加憲、「急がない」と言っていたので、閣僚を増員することで憲法改正促進に加担する事を考えていたのだろう。

でも主要閣僚紹介では政策を絡めて紹介していたので改造理由は理解出来たと思うが、メデイアに言わせれば新鮮味がない。新聞の世論調査での支持率には余り影響しないだろうと見ている。

気になることは疑惑隠しだ。

自衛隊の日報隠蔽事件では稲田さんに替えて小野寺さんだ。野党は日報問題を引き続き追求すると言うが、何も知らない小野寺さんではどう対応するのか。

稲田さんの参考人招致を頑なに拒否していた竹下さんは国対委員長から党役員に移った。新しい自民党の国対委員長はどう判断するか。噂では竹下さんが一人反対していたとも言われている。

加計学園疑惑ではキーマンの萩生田さんが幹事長代行に移った。益々証人喚問が難しくなって来たか。

二階幹事長が先日、メデイア批判を自派の研修会で披露した(?)。恐らく安倍総理の気持ちを忖度したのだろう。これを聞いて私は安倍さんが二階さんの続投を決めたら、安倍さんの「低姿勢」「丁寧な説明」もウソだろうと見ていたが、本当になりかねない状況だ。

ポスト安倍でも変化が出て来たという。

石破さんは自派の2人が入閣したことを考えて力を削がれたのではないかみられている。しかし地方党員、地方議員の人気はあるのではないか。岸田さんは政調会長でいろんな政策で口出しできるようになったが、安倍さんからの禅譲を期待しての人事だったのだろうが、「政界は一寸先が闇だ」。安倍さんが約束したかどうかは分からないが信じて良いのか。

驚いたことに、野田さん、河野さんもポスト安倍に手を上げた。安倍さんの囲い込みは失敗だったのか。

今回の内閣改造劇を見て、支持率の下落がとまるのか。下落の要因は「安倍総理が信用できない」「菅官房長官の上から目線」が問題だったのではないか。菅さんに変えて野田さんが官房長官になるサプライズもあっただろう。


しかし、究極は安倍総理が辞任することだ。

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