2017年7月31日月曜日

今日の新聞を読んで(93):内閣支持率は何で動くか、サプライズか政策か

内閣支持率は何で動くのか、サプライズか政策か。その時その時の政権の動きを評価する国民の基準は何なのだ。今回の内閣支持率が30%を切る状態で安倍総理は苦しんでいるようだが、今までと違って下落要因が「安倍総理自身を信用できない」という事では、浮揚策は安倍総理自身が辞めることだと思うのだが・・。

どういうことか、田原総一郎さんまで動員し「政治生命をかけた冒険をやってみる」姿勢を見せているが田原さんは安倍内閣の政策、政権運用には反対していたジャーナリストだ。田原さん流の突飛な事は今の安倍総理にはできない。恐らく反対派の意見にも耳を傾けたと言う事か。

安倍内閣は「他よりマシ」、比較的安定している政権として支持を得てきた。背後に民主党政権時のゴタゴタに辟易していたためだが、第一次安倍政権での放り出しも対象になっている。

でも何時までも民主党政権の事を考えていては困るのだ。民進党もゴタゴタ感を払拭しまとまっていく政党の姿勢を見せなければならない。

今までの内閣支持率は政策よりサプライズに大きく影響されてきたのではないか。

ロシアとの北方4島返還問題での進展、北朝鮮との拉致被害者問題、対米関係強化、1番手っ取り早いのが女性閣僚の登用だが一時は効果があるが「政治とカネ」、「質」の問題でほとんど失敗している。稲田元防衛相が良い例だし、小渕議員も将来の総理候補などと言われていたが、その器ではなかった。

総理にしてみれば政策で評価を受けたいだろうが世論調査での設問「政策が良いから」は評価が低い。

安倍総理の政策、政局運営でも問題が多い。

テロなど準備罪の強行採決、陸上自衛隊日報隠蔽疑惑、加計学園新獣医学部新設疑惑、森友学園疑惑、そして唐突な憲法9条改正など安倍一強政権の驕りが出た行動だった。
外交好き(?)で外国訪問は多いが、なかなか成果を得ることは難しい。ほとんどが経済支援で歓迎されているだけか。

アベノミクスを掲げて登壇した。当初は成果もあったが正統派経済学者のほとんどが疑問を呈していたように今は頓挫した状態だ。

円安、株高で輸出産業を中心に企業の業績は上がっているが、家計への再分配は十分でなく、消費は伸びない。賃上げを経済界に要求するが経営者の姿勢は厳しい。

脱デフレ、2%物価目標は先送りになった。黒田さんが続投するか、新たな総裁が選ばれるかで異次元の金融緩和の行き先が見えてくる。世界の中央銀行は量的緩和策の縮小、出口戦略を検討している。

テレビでは若手人気者、女性の登用を希望するコメンテーターもいるがそんな人気取りは時代後れだ。


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