2017年7月5日水曜日

続くか 反安倍パターン

やっと反安倍パターンが出来てきた?。これがどう続くかが問題だ。今までは傲慢な政権運営で安倍一強を形成してきた。内閣支持率も安定政権と言う事で「他よりもまし」という単純な考えで高率を維持できたが、今回の都議会議員選挙で都民は反安倍のパターンを作り出した。

都政は国政とは関係ないと言いながら都民は国政並みの判断を下した。まともに政策など検討されていない。自民党は当初の40議席を大きく割る23議席でメデイアは歴史的大敗という。第三党になり共産党(19議席)と4議席差だ。

首都決戦と言いながら他の党は党首が街頭で訴えているのに、安倍総理は反撃されるのを恐れて逃げ回り最後に秋葉原で立った。案の定「帰れ」「辞めろ」コールだ。安倍総理は「こう言う人たち」と批判の声を上げたが専門家は「言ってはいけないこと」と国のトップとして資質にかけると批判する。

自らに対する攻撃には感情的に反抗する。総理のバカさ加減がありありだ。

歴史的敗北に対して「ご批判を真摯に受け止め」と殊勝な事を言うが、大敗北の原因が「自分が蒔いた種」にあるとは思っていないようだ。

公明党との協調も今回の都議選では出来なかった。そのことも公明党頼みの選挙である事を見せ占めたのではないか。与党に逆風とは言え公明党は全員当選だった。この関係を修復するために自民、公明が会合を持ったという。

ところで安倍総理は今後、支持率挽回のチャンスがあるのか、党内外の動きに注目だ。

党内では麻生さんが「志公会」を立ち上げ60人位が合流した。第二派閥を目指すと言うが、安倍政権を支えるともいう。将来は大宏池会構想もあるようで安倍政権がズッコケれば代わりの政権を担うことが出来るようにしたいらしい。早速安倍官邸は麻生さんにゴルフ会員権購入の違法行為があったことを指摘し牽制したようだ。

野田さん、村上さんを中心に反アベノミクスグループが出来そうだ。勉強会に60人が集まった。
ポスト安倍の一人である岸田さんもアベノミクスや憲法改正で安倍さんとは考えが違うことを言いだし、石破さんも自民党敗因は「自民が負けたこと」だと安倍執行部を批判する。

小池都知事の動きも注目だ。早速メデイアに煽られて(?)「国民ファースト」を言い出した。安倍自民党には脅威だろう。恐らく小池さんのスキャンダル発掘に力を入れるのではないか。

安倍さんは失地回復は経済政策にあると言う。

アベノミクスは当初成果があったが、今は破綻しているという。第3の矢の規制改革、戦略特区構想は森友学園、加計学園疑惑でもあきらかなように利得権益者は「安倍総理のお友達」だ。偶然にしてはできすぎている。

1の矢の異次元の量的緩和も日銀は既に420兆円、国債発行残高の40%を保有し国債価格の値下がりは日銀の経営にも大きく影響する事態になっている。さらに80兆円の買い入れも実際には60兆円ぐらいに落ち縮小に向かっている。

念願の2%物価目標も2018年度中には無理で先送りの連続だ。

当然、出口戦略が課題になるが安倍総理は「未だ2%物価目標が達成されていない」と国会審議で答えていたが、日銀では既に検討しているようだ。公に言うとアベノミクス破綻と言う事で安倍政権に楯突くことで言いにくいのだ。

景気動向は良さそうだが消費が伸びない。家計への再分配も思うように行かない。経済界の動きが鈍いのだ。

政治生命をかける憲法改正も「9条改正」を提案したが、船田、石破さんは懸念を示す。自民党案では一枚岩ではない。それでもスケジュールに変更はないと言うが誰もうまく行くとは思っていない。失敗すれば安倍総理の政治生命も終わりだ。

ICBMの発射を繰り返す北朝鮮に対しても経済制裁の強化、安保理決議の遵守を言うが、日本の影響力は小さい。

G20に出席するという。アメリカ・トランプ大統領の唯一の友人としてその主張に注目されるはずだが、今回の都議選での自民大敗北を受け、「日本の安倍も大したことはない」とみられているのではないか。自分の蒔いた種で敗北したことは世界のリーダーは皆知っているはずだ。悪いニュースは瞬時に世界を回る。

内閣改造も計画されている。確かに閣僚の資質に欠ける問題も顕著だが、「安倍総理の存在」が内閣支持率が下落している大きな要因だ。閣僚を変えてみても替わらない。


寧ろ、稲田防衛相は即罷免、自民党総裁選を前倒しして安倍で行くかどうかを問い直すべきではないか。

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