2017年の夏は、安倍総理にとっては「弱り目に祟り目」の夏になりそうだ。あの「安倍Ⅰ強」と言われたのは何時だったか、内閣支持率は30%を切る急降下、全てが「自分の蒔いた種」、「信用できない」では、内閣改造、経済問題で失地回復など期待出来ない。
余りに不人気に「批判を真摯に受け止め丁寧な説明」と、国会閉会中審議に応じたが、質問時間でごね、国対委員長は右往左往する始末ではどうしようもない。
安倍さんの気持ちは真剣なのだろうが、今までの審議とは違って新しい事実が出てくるとは思えない。審議は平行線の末、冷静さを欠いた答弁で更に国民の疑惑は深まるばかりだ。
審議後のメデイアの世論調査では更に下落で安倍政権崩壊になだれ込むか。その時、自民党は誰が出るのか。野党はどう出るのか。
森友学園、加計学園疑惑事件は、戦略特区構想、規制緩和と果敢に既得権益者に挑戦する安倍政権の姿を見せたが、如何にせん、結果は「安倍さんの友人」を新しい利権者とすることになり偶然とは言え疑惑が出てくる。
安倍総理は「批判はプロセスが中途半端だったため」と言うが内閣府のお友達、側近連中、忖度した官僚達は一様に「記憶にない」「文書は存在するが内容は疑問」、山本創生担当相は「思い込みでは」と反論する始末だ。
稲田防衛相は酷すぎる。日報問題では自衛隊内に反乱が起きているのか。支離滅裂な弁解は「早く辞めたいが、辞めさせてくれない」が本音のようだ。顔もげっそりやせて見える。
官僚の反発、自民党内の「反安倍」パターンの進行は、安倍総理も舐められたものだ。求心力が落ちるとこうなるのかと参考になる。
おまけにメデイアは安倍総理の体調不良を報じるが本当のところどうなのか。飲んだ、会食した、緊急入院、真夜中の主治医の往診など情報は乱れ飛ぶが、久しぶりにあったと言う政治評論家の森田実さんが「元気だった」という。
今後の政局を見ると実績の上がる政策はない。
アベノミクスは破綻だ。日銀は2%物価目標を6度目の先送りで「2019年度ごろ」とした。誰も目標が達成するとは思っていない。脱デフレなど出来っこない。
問題は消費税増税だ。安倍総理は財政出動派だろうが、財政健全化は世界での公約だ。両輪の政策をとっているが、相反する政策に効果は分からない。
憲法9条改正を唐突に言い出した。2020年に改正を目指すと言うが「自己都合」としか思えない。自民党内でも反対勢力がいるし、公明党の「急がない」という。
内閣改造も大変そうだ。「仕事師内閣」と言えば新鮮味はないし、「お友達内閣」では失敗する。60人の待機組がいると言うが、今まで入閣出来なかったのには理由があるではないか、「身体検査」でアウトなのでは。
又、落ち目の「泥船」に乗る議員がいるのか。総選挙も予定されており自民党は不利だ。大臣の肩書きが役立つという見方も出来る。
自民党は総裁選を前倒しし次期総裁を選び政権維持に持っていく手があるのではないか。
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