今回の都議会議員選挙は「都民ファーストの会」の躍進と自民党の沈没と明暗が分かれたが、ここにも一票の格差のような問題が潜んでいる。新聞で報道された資料から当選者一人当たりの得票数、定員一人当たりの有権者数を拾ってみた。
当選者一人当たりの得票数
政党 当選者数 1人当たり獲得票数 都民ファ1に対し
自民党 23人 54968票 1.4
都民ファーストの会 49 38436 1.0
公明党 23 31925 0.8
共産党 19 40707 1.06
自民党は隅々まで組織を作っているので都民ファーストの会に一当選者当たり1.4倍の得票を得なければならない。他の党は大体1.0前後というわけだ。
実得票数は自民党1259675人(得票率22.5% 23人当選)、都民ファーストの会1883391人(得票率33.7%、49人)、公明党734283人(13%、23人)、共産党773442人(14% 19人)だ。
千代田区は定員1に対して4人が立候補、当選者の獲得票は樋口さん14418票、次点が中村さんで7556票だった。
でも他の選挙区を考えると14418票でも落選しているのだ。中央区の次点は17965票、文京区の次点26700票、台東区の次点16600票、墨田区の次点17404票、江東区の次点25900票、品川区の次点19362票、北区の次点29000票、板橋27000票、大田区19000票だ。これは問題ではないのか。
有権者数と定員の関係を見た。
選挙区 有権者数 定員 定員一人当たりの有権者数
千代田区 47902人 1人 47902人
中央区 122516 1 122516
港 区 194384 2 97192
江東区 404179 4 101044
大田区 595296 8 74412
世田谷区 742205 8 92775
どう見ても千代田区は別格のようだ。昼夜の人口が激変する街で住民は少ないのだ。そこを重点に考えると歪みが起きる。
でも都議選がクローズアップされてはじめて分かった。住んでいる地域の議員の顔、名前が分からないのだ。公明党議員とは久が原自治会の防災訓練で話したことがあるので分かるが他の候補は政治ポスターを見るしかなかった。
身近に感じられないのだ。
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