北のミサイル発射を伝える 朝日新聞 2017.7.30 |
今度は午後11時過ぎの真夜中に予想外の場所からICBM「火星14号」を発射、日本のEEZ内に落下したという。3月に燃焼実験をやったエンジンを搭載し、射程距離は1万km、米国西海岸も射程内だ。
新聞報道によると、日米韓のイージス艦がミサイルを捉えているらしく想定のコースを外れなかったと言うから技術は完成に近いとみられている。おまけに弾頭部の着水の状況がNHKで映像になり弾頭はバラバラになっていないというから成功だろう。
日本は相変わらず米中韓と協力し「安保理決議を守れ」「更なる制裁を」と言うが、そんな事が通用する北朝鮮ではない。
この対北制裁がうまく行かないのは相変わらずの米vs中国、ロシアの構図が今も働いているのだ。国連安保理常任理事国は必ず自由主義(米国)vs社会主義(ロシア、中国)で主導権争いをしている。世界平和ではなく自国の利権が優先なのだ。
それが今もつきまとっているから主導権をとるために裏の行動をする。
米国はレッドラインなどと言っているが、自分から軍事行動には出ない。中国に働きかけて経済制裁で押さえ込もうとするが中国が思うように動かない。やっと石炭輸入を止めたが市民生活を守るために重油は供給しているのではないか。
中国にとっては基本的には米朝問題で、迷惑な話なのだ。万一の時は難民が押し寄せて社会問題化する。
韓国の文政権も「南北融和」を謳っていたが、ここに来て中国が嫌っていたTHAADを導入するという。北朝鮮に振り回されている感じだ。
ロシアも何を思ったのか、ここぞとばかりに経済援助をするらしい。いつも漁夫の利を得る動きだ。
北のミサイルも、今は狙ったところに落ちているようだが一歩間違えば日本の領海、領土に落ちる可能性はある。その時は避難訓練どころではない。何もできないと政権はぶっ飛ぶだろう。
日本にはPAC3、イージス艦を配備しているが役に立つのか。話題になるのは発射が迫っているとPAC3を首都に移動したり、イージス艦に到っては修理中の艦もあり実際には手薄なのだ。
でも、今まで一発も撃ったことがない。迎撃は難しい技術と言うし、数発同時に発射されるとお手上げらしい。
それでも北の脅威を煽り軍備の増強を煽る。軍事産業や利権者が得するだけだ。
そこのところを知っているから北は次から次に好きなように行動する。一発発射する毎に世界の反応を見て楽しんでいるのか。そのうちに核弾頭を装備したICBMの脅威に世界がさらされることになるのだ。
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