自民沈没の結果になった今回の東京都議会議員選挙は、小池知事の「都民ファーストの会」があって良かったと言う事か。都政の是非ではなく安倍政権の国政に対する批判の受け皿になったのが「都民ファーストの会」ではなかったか。
特に「都民ファーストの会」が掲げる政策が評価されたわけではない。選挙戦では政策が分からなかった。街頭演説を見ていても小池知事が来る時間は多くの取り巻きが出来るが、小池さんが帰っていくと様変わりになる。候補者より小池人気だ。
でも、「都民ファーストの会」がなかったら都民はどう行動しただろうか。
公明は独自の候補者の当選に全力を挙げる。自民党とは一線を画する動きをとっただろう。
民進党はどうしようもない。幹部が続々離党、候補者にも逃げられている。蓮舫代表の選挙区と言っても都政は関係ないか。
となると、共産党だ。今回は19議席を確保したが共産党は強い。投票するとなると共産党だろう。
しかし、無党派層の動きは注意がいる。「都民ファーストの会」が無かったら棄権していたのではないか。投票率も51%どころか40%台だっただろう。
しかし、こう惨敗したにもかかわらず自民党、政権トップ連中の動きは「安倍擁護」の一点だ。
安倍総理は「真摯に受け止める」と言っているが惨敗の責任は「自ら蒔いた種」である事を認識できていないのではないか。加計疑惑など忘れて稲田、下村が最後のチョンボをしたと思っているのではないか。
最後のたった一回の街頭演説だった秋葉原集会では驚いたことだろう。「帰れ」「辞めろ」コールだ。安部総理は「こういう人が私が訴えようとしていることを聞かない」、妨害していると言うのだ。自分は国会審議で「丁寧な答弁」はせず、野党の追及も中断し強行突破したテロなど準備罪の審議、唐突な憲法第9条の改正提案、中でも戦略特区構想にかこつけた加計という自らの人脈優先の政策推進は行政の公平性を欠く結果になり国民の疑惑を招いている。
目くらましで内閣改造を目論んでいるが、閣僚を入れ替えてもどうしようもない。問題は「安倍総理自らにある」という本質が分かっていないのだ。
そして惨敗が決まった夜、今後の政局運営を安倍、麻生、菅、甘利さん達が集まって話し合ったという。「責任論は出なかった」と言うが、本人が目の前に居るのに「辞めろ」とは言えないだろう。
外交が得意だと言うが、ドイツでのG7はどうなるか。今回の安倍政権大惨敗のニュースは世界に配信されているだろう。「日本の安倍も大したことはないか」と世界のリーダーは考えているだろう。
安倍総理のやるべきことは、稲田防衛相を罷免し、自民党総裁選を前倒しすることだ。
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