追加公認も含め「都民ファーストの会」55人、小池知事派が79議席になり都議会の過半数を超えた。これでは「小池一強」の都政になり議会がチェック機能を果たせなくなるのではと選挙期間中、下村・自民党都連会長が訴えていた。
そこのところを考えたのか、小池知事は代表職を退くと言い出した。野田さんに戻すというのだ。では、小池代表は選挙のためだけだったのかと批判が出てくる。そして野田さんでまとまるのか。
素人の集団、「烏合の衆」では都政は無理だと安倍総理も指摘していた。でもそんな事はないと野田さんが言う。弁護士や公認会計士、税理士、医者など専門職が30人、そのほかに議員経験者が25人いる。それぞれが専門を生かせば十分にやっていけるのだという。
でも皆一匹オオカミ、まとまりに欠ける嫌いもある。議会関係者や都庁役人は「都民ファーストの会」とどう付き合っていけば良いのか。誰に話を通せばまとまるのか。
以前、国政で自民党・福田総理が民主党の小沢代表との党首討論で「誰に話を通せば良いのか」「迷っている」と苦言を呈したことがある。与党、野党の関わり合いは、仕事を進めるに当たっては大事なのだ。
選挙期間中のように「本部に聞け」「小池知事に聞け」ではみっともない。
「都民ファーストの会」を構成する議員も自民党や民進党など他党より鞍替えした議員、無所属で推薦組、独自に発掘した議員といろんな経歴だ。それぞれ当選第一で行動を起こした。今回はたまたま目的を達したが、鞍替え組は批判も大きくなるだろう。当選したいがためにお世話になった党を離党した事は裏切ったことになる。
恐らく2回目の選挙は苦しいだろう。代表が野田さんに替わったことで「都民ファーストの会」にいる必要はなくなったかも知れない。次の選挙に向けてまた別の行動を起こすかも知れない。「都民ファーストの会」にとっても信用できない議員なのだ。
「小池チルドレン」と言って良いのかどうか分からないが、次の選挙は大変だ。55議席は10議席台に落ちるだろう。
その時、自民党、民進党がどういう政党になっているかだ。
小池知事は「国民ファースト」を狙って国政に打って出るとメデイアは報じる。5人の現職が集まれば政党になる。若狭さんは「今年末でなければ、来年も再来年もないだろう」と謎かけをする。
都政をしっかりやっていないのにもう国政を考えるなんて不謹慎ではないか。
「おおさか維新の会」を考えても橋下さん頼りの維新の会は国政政党としては成功していない。今回の選挙でも1人を確保出来たが、あくまで地域政党だ。
「都民ファーストの会」が国政政党になるなどかんがえられない。なんと言っても全国組織の地盤がない。地方組織が出来ていないのだ。「日本新党」の二の舞になる。今は小池さんもクリーンな政治家だろうが、国政に進出するとなると自民党は必死に過去を掘り起こすだろう。
自民党に楯突くと消滅の運命だ。
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