朝日新聞 2017.8.15 |
新聞報道によると4~6月期のGDP一時速報で前期比年換算で4%増と内閣府が発表した。本当なのか、速報なので後で修正される可能性もある。私は買い換え我慢の末の反動で一時的な現象とみるのだが。
外需不振でも内需が頑張ったという。内需拡大による経済成長は願ってもない事だが、いままで一向にうまく行っていないのが、どうして今そうなるのか。
寄与度を見ると、内需は+1.3%増でうち個人消費が+0.9%だが、実質雇用者報酬は0.7%なのでそのレベルでの増加だろうという。家電の買い換え、運転支援機能付きの自動車が売れているようだ。
内需で最も寄与が大きいのは公共投資5.1%増だ。16年度第2次補正予算(3.2兆円)の効果が出ているのか。公共事業の成長への寄与は何時の時代も大きい。安倍政権は財政出動を言うが、財政健全化もいっており相反する政策に疑問がある。
設備投資2.4%、住宅投資1.5%だ。私の住んでいる街でも新築住宅の建設が盛んだ。それに屋根の張り替え、塗装工事など住宅の維持管理も盛んだ。
外需に頼らぬ内需主導の経済成長の重要性は古くから言われ、前川レポート、21世紀版前川レポートが提言されているが、なかなかうまく行かない。その要因に企業の儲けを家計に再分配する(賃上げ)がうまく機能していないことにあった。
ところが今でも賃上げは難しい。今は忘れかけているアベノミクスだが賃上げがうまく行かなければ消費も伸びず成長は覚束ないのだ。
今回の4%増は、買い換え我慢の反動で一時の現象ではないか。
我が家を見てみると、そのことが言える。洗濯機は5年で故障し修理費に2万円以上かかると言われだが、新品を買っても2万円以下で買えるので更新した。
車も既に11万km乗っているが、7人乗りに買い換えようとしている。タイミングのその時期だ。家族全員で遊べる大きさを考えている。
衣料はもう年なのでそんなに必要ではない。夏物、冬物を少し買えば良いぐらいだ。
パソコンも2台あり、そのうち6年目のパソコンが暴走した。メーカーに相談すると5070円払えば30日間相談サービスできるという。オペレーターは「今、込んでいるので後で連絡する」という。役立たずと思っていろいろやってみたがうまくいかない。最後の手段でバッテリーを外し、再装着すると正常に戻った。無駄なカネを払わなくて済んだ。
今月は医療費が高かった。区の検診を受けた人間ドック検診の結果、眼底に異常所見が記された。今までなったこともない所見だったので専門医で再検査した結果、異常なしだったが、5000円も医療費がかかった。無駄な出費だ。医療機関で転記ミスをしたのだろう。
食料品は相変わらず家内が頑張っている。開店早々の安売り商品を購入し、今日はうまく行ったと自己満足だ。通常は7人の食料を買うのだから大変なのだ。
外食も余りやらない。家内がセッセと作っている。外食産業の経営者が言っていた。これからは人口減で胃袋は減り、高齢者が多くなるので胃袋の能力も低下する。やっていくのが大変だと言う。
今回のGDP4%増も一時の現象だろう。我慢していた買い換えなどが終わるとまた低率に戻る。政府もGDPの換算値の見直しをしている。いじくった数値でないことを祈るばかりだ。
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