自民党本部 官邸との差をどう解決 していくのか |
自民党しか頼れない政治の危うさを感じる今回の讀賣新聞(2013.2.11)の世論調査結果だった。「強い日本」復活へ自民党・安倍政権への期待が高い。政権発足時は65%程度の支持率だったが、他の政権とは違って安倍政権は71%へ支持率を上げている。
デフレ脱却で日銀に強い姿勢を示し円安・株高基調へ導き、経済界には賃上げ要求、アルジェリア・テロ事件では政府救援機を飛ばし、復興予算も増額、原発再稼働もゼロから見直す。尖閣列島を巡る中国側のとんでもないレーダー照射事件も国民への情報提供を優先する姿勢、こうなると集団的自衛権問題も現実味を帯びてくる。
強い日本、日本再生へ安倍政権の期待が膨らむのは当たり前のことだ。
その一方で、第二、第三極を目指すとした日本維新の会、みんなの党への期待の低調さは、さもありなんとする主導権争いが目を引く。
みんなの党の渡辺代表の言動が党内分裂の懸念をかき立てているし、日本維新の会の石原、橋下共同代表制は内部抗争の結果であり、何やら民主党の鳩山・菅体制の時を思い出させる。日本維新の会も民主党の二の舞を演じることになるのだろうか。
世論調査での政党支持の問いに、自民42%、民主6%、維新5%、みんな3%、支持政党なし39%。参院選での比例代表投票先の問いには自民42%、民主7%、維新13%、みんな5%、決めていないが21%だ。
自民以外の政党の支持は軒並み数%の低調さ、比例投票に至っては支持政党なしが減った分、維新13%、みんな5%と上がったが民主党は1ポイントの上昇のみ。
民主党幹部は「厳しい結果、一つ一つ積み上げていくしかない」とお決まりの発言であるが、再生への道は見えてこない。更なる分裂しかないのではないか。
日本維新の会も、まだ可能性を残しているが、大阪維新の会と旧太陽の党での抗争は根強いものがあり分裂しか解決できない。
頼れるのは自民党一党か。
政権政党を監視する政党の不在に一抹の不安を感じる日本の政治だ。
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