2013年2月10日日曜日

民主党改革原案:3首相の責任指摘は分かるが、改革案は?

民主党の綱領、改革に関する意見募集
民主党HPより

民主党の改革原案がまとまったという。鳩山、菅、野田の民主党歴代3首相の責任は厳しく指摘されているが、党改革原案が分からない。讀賣新聞(2013.2.9)によると、衆院選大敗の理由として「トップの失敗の連鎖が続き、期待外れの政権というイメージを与え続けた」と明記しているが、これからの改革がどうなるか説明がない。

改革原案ポイントは上がっているが、3年間の民主党政権の反省であって何ら新しい内容ではない。改革という以上は、「これからどうするか」ではないか。

民主党のHPを開いてみた。

「民主党の新しい綱領案や党改革についてあなたのご意見をお寄せください」という意見募集が目にとまった。

[綱領案を見る]をクリックすると、民主党綱領 たたき台(案)が出てくる。前文と綱領からなっている。

民主党政権にとって、いろんな意見があるだろうが、一番問題は政策決定プロセスが不明朗であったこと、党内統治が全く出来ていなかったことではないか。

その反省から、綱領の「政治姿勢」では、積極的な議論と結論の遵守を旨とし健全な党内統治を目指すと言うし、公開・参画・対話を重んじ、国民との協調による政策の決定と実行を目指すとも言う。

組合組織に偏重しない政治家個人の後援組織の構築が大事なのではないか。そこから政治課題が見いだされるし、行動が出来るのである。自民党が下野しても政権の座に戻れたのには、個人の地方組織が健在だったことだ。

こんな状態では民主党の再生など覚束ない。負けた時は皆その理由は、言われなくても分かっている。必要だったのは勝った時に、何故、勝ったのかを検証しなかったことだ。政権交代を手段ではなく、目的にしてしまったための失敗だったのだ。

国会が開会され予算委員会も始まったが、民主党はねじれ国会での優位を傘に、人事案などに旧態依然とした抵抗を見せ、党内で対応の不統一が見受けられる。

他の野党も民主党との協調路線を避け、距離をとりつつあるように見える。

今後どういう改革案が出てくるのか分からないが、こんな民主党に期待できるのか。一抹の不安がある

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