2018年7月2日月曜日

再燃 廃プラ問題:中国発ゴミショックで国内混乱


以前問題になった廃プラ処理が今回、中国が輸入を禁止した中国発ゴミショックで日本国内ばかりでなく世界で混乱を起こしている。中国が「青い空、緑が豊かな美しい中国」作り宣言をしたために廃プラスチック業界は大混乱だ。

またまた中国のご都合主義に惑わされるのか。以前、日本で廃プラスチック再生利用が社会問題化したとき、日本はプラスチック処理協会を設立し収集運搬システム、処理設備の育成に務めたが、自治体が収集した廃プラスチックをお金を出して処理業者に委託していたが中国が高額で買い取りしてくれることになって自治体は中国に売却する方向になびいたために処理サイクルの育成に支障を来したことがある。

ところが中国が廃プラ輸入禁止の方向を出したために、今まで通り集めた廃プラの行き先が不透明になり中国のゴミショックで再び混乱することになった。

日本政府は慌てて処理設備増強に15億円で支援するという。新聞報道によると、2016年度の廃プラは899万トン、242万トンがリサイクル、残りが中国に輸出されていた。日本での処理能力は80万トンと言うから今後が思いやられる。

以前、環境問題が華々しかった頃、取り上げられたテーマはレジ袋の削減だった。レジ袋は悪者扱いだった。スーパーでのレジ袋がやり玉に挙がった。婦人団体が削減に積極的に取り組んだ。

当時はスーパーの店頭に削減目標と削減実績が表示されていたがいつの間にかなくなった。いろんなデータから削減は28%で頭打ちになったようだ。

これ以上の実績を上げるのは難しいと判断されたようだ。今ではレジで1枚2円で提供されている。

東京都は当時、レジ袋を埋め立て処理していた。埋め立て地で風が吹くと舞い上がる光景は何時もの事だったが、地方の自治体は焼却処理だ。自治体で処理法が違うことも問題になった。焼却では炉内温度が上がり炉のためには避けたいところだ。

また、ダイオキシンの問題も出て来て排ガス処理に費用がかかるようになった。

私も当時、「レジ袋は悪者ではない。一度きりの使用ではなくゴミ捨てに使ったり、農家ではいろんな場面で使用されている」と市民記者として投稿したら「今更何を言う」と環境カウンセラーの批判を受けたが、いまは私の言った通りではないか。

ペレットにすればビジネスになるとも言っていたがどうなのか。

生産―使用―処理のサイクルのなかで何処まで生産が許されるか。ストローや食器、又レジ袋の使用禁止が海外での動きだ。来年のG20の主要議題に上るらしい。議長国の日本が今の状況で主導権を握ることが出来るのか。


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