衆議院運営委員会で所信を述べる 黒田候補 テレビ朝日 スクランブル2013.3.4 |
4日、衆院運営委員会で黒田新総裁候補が所信表明した。安倍総理との2人3脚の行け行けドンドンで国民生活は天国か地獄か。黒田さんは、デフレ脱却に向け、あらゆる手段を講じ、やれることは何でもやると言う姿勢を明確に打ち出した。
今までの日銀の金融緩和は不十分で、2%物価目標は達成が必要であるし、更なる大胆な金融緩和で達成は可能であると確信しているという。
安倍総理の「大胆な金融緩和と2%物価目標」を目指す新総裁選考基準にぴったりの人材であることを強調しているようだ。
安倍総理が早期に実現という達成期限については、グローバルスタンダードでは2年だろうと言い、早期達成に全力を尽くすと言うが、「15年間もデフレを脱却できなかったのだから難しさもある」と不安もにじませたのか、予防線を張ったのか。
多くの経済学者が、「低金利下での金融緩和の効果は少ない」と言っている現在、安倍総理と金融緩和に向け、行け行けドンドンで本当に大丈夫なのだろうか。
国民を待ち受けているのは、天国か、地獄か。
2年間で2%物価目標が達成出来る可能性がなければ、黒田さんは潔く辞任すれば良いが、日銀の信頼は落ちるだろう。国債の信認もどうなることか。
一方で、量的緩和解除が必要になった時に、うまくいくのか。日銀は過去に失敗している。国会でも予算委員会で野党議員が「金融緩和を止める時は、2%物価目標を達成したときか、あるいは達成の見通しが見えてきたときか」と質問した。安倍総理は「その判断は専門家に任せる」と答弁しながらも、「日銀は過去に早めに止めて効果が出なかったこともある」と牽制した。
2%物価目標達成に向け、経済財政諮問会議で4ヶ月毎に日銀の説明を求め議論することになっている。各種経済指標を睨みながらの経済の舵取りになるのだろうが、好ましくないインフレは避けなければ国民生活は地獄に陥る。
その防止には、白川・現日銀総裁の慎重さも必要なのだ。15年間のデフレ経済からぬけだせそうな今、日銀の責任を一手に白川総裁が背負っているようだが、白川総裁は間違っていない。
ただ、パフォーマンスが足りなかっただけだ。白川総裁は世界に向かって金融緩和の限界や副作用に警鐘を鳴らしたし、白川総裁のやっている量的緩和も欧米の中央銀行がやっている緩和に大きな違いはないのだ。
2年後に、「あの時の判断が間違っていた」と後悔しないように、慎重な舵取りをやってほしい。
ところで、黒田さんは、下馬評に上ったとき、まだ任期も残っているし、今の仕事に満足していると日銀総裁に興味を示さなかったが、どうして今、やる気になったのか。
その点も説明するべきではないのか。
ところで、黒田さんは、下馬評に上ったとき、まだ任期も残っているし、今の仕事に満足していると日銀総裁に興味を示さなかったが、どうして今、やる気になったのか。
その点も説明するべきではないのか。
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