「横ずれ型」ではないかと発表 2013.2.26 テレビ朝日 報道ステーション |
東大地震研の立川断層帯掘削調査で、「横ずれ型」の可能性が高いと見ていたが、人工物を断層と思い込んだ間違いだったことが分かった。東日本大震災後、地震発生確率が高まったと考えられている立川断層(M7.4)であるが、市街地の下を通る断層で不明な点が多かった。
2月の掘削現場見学会で白い粘土層は断層が横方向にずれている断層と見ていたが(2013.2.26テレビ朝日報道ステーション)、詳しく調べた結果、人工物であったと28日、東大が訂正した(2013.3.28TBSテレビ ひるおび)。しかし、断層が走っていることは間違いないらしい。
立川断層は、飯能市から青海、立川を通り、府中まで続く約33kmの活断層で、死者2600人、負傷者31700人、建物被害85700棟と被害想定されている。
発生周期も見方が違って、都の調査では約2万年の間に3,4回活動し、前回が千数百年前と見られ地震の発生の可能性は低いと見られる(讀賣新聞2013.3.10)一方で、発生周期1万年くらいで繰り返す間隔なので、現在ほぼその1万年ぐらいに当たると言う説もある。
政府の地震調査委員会は2003年、地震規模M7.4,30年以内の発生確率を最大2%とし「やや高いグループ」に属するという。文部科学省が昨年から重点調査観測を始めたが、今回の結果はその途中経過なのだ。
テレビニュースを見ていても、見学者から「人工物では」と言う発言もあったようだ。確か日産自動車の工場跡地ではなかったか。
ここ立川市へは1回取材で訪れたことがある。
駅周辺は混んでいるが、結構空地も目立つ街だ。広域防災基地、国立病院東京災害医療センターがあり、震災時は官邸が引っ越してくるようになっていると聞いたことがある。
その真下を立川断層が走っていると見られているのだ。大丈夫かと疑いたくなる。
28日の東大地震研の会見で、「完全に催眠術にかかったので分からなかった。それが落ち度で、誤った判断をした」と謝罪した(2013.3.28 TBSニュース23)。
「活断層がある」との思い込みが強かったのだろう。土木技術者からコンクリート片の指摘があったという。いろんな分野の研究者が参加し、慎重にやるべきではないか。
立川断層帯地震M7.4 東京都が公表した震度分布図 読売新聞 2013.3.10 |
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