歩くことの効用。「ヨッし、今日から歩いて保育園に行くぞ」と孫に言った。今まで自転車で10分かかっていた道を孫と40分かけて通園している。きっかけはNHKのラジオ番組「健康ライフ」で「歩くことの効用」を聞いたからだ。私も歩くことは苦にならないが、ついつい横着をして自転車に乗っていた。
NHKラジオでは、講師が「子供や高齢者に体力の低下が見られ、その原因は歩かなくなったことだ」という内容の話をしていた。
確かにそうだろう。散歩など歩くことは頭の体操にもいい。
私が普通の速さで歩くので、孫は少し小走りになる。小学1年生の時に、姉が被っていた黄色の交通安全の帽子を被っていると、行き交うおばあちゃんが「小さな1年生ね」といって笑う。
孫は、どの家の庭先、玄関口に動物などの瀬戸物が置いてあるか知っている。ワンちゃん、狸、ブタ、らくだ、ライオンなどに話しかけながら歩くので時間がかかる。
狸の瀬戸物のそばに牛乳の箱が置いてあるのを見て、「狸さん どうやって牛乳を飲むの」と聞いてきた。「きっとフタを明けて、手を入れるんだよ」というと「そう」という。「飲めっこないよ」と答えたほうが良かったのか。いろいろ考えなければならない。
ある家では、植え込みに動物の瀬戸物と一緒に、サンタさんや雪だるまの置物を置いていた。孫が「サンタさん どうしたんだろう」と聞く。「次の冬まで箱に入ってお寝んねしているんだよ」という。
最後はメダカの学校だ。大きな瓶の中に、メダカが飼われている。寒いと底の方にいたり、水草に隠れて見えないときがあると瓶をたたいておこそうとする。家主が出てきて、「見えないかい」と言ってえさをまいてくれた。
孫と一緒にいると、庭を覗いたりしても怪しまれない。
保育園に入ると園長先生に会った。「歩いてきてるんです」というと、「いいことなんですよ」と奨励してくれた。
自転車では気が付ずに通りすぎていたことが、歩くと目に見えてくる。子供にとっては頭の体操にもなるし、何よりも健康にいいのだ。
でも、時間がかかるのだ。
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