2013年4月25日木曜日

伸び悩む「日本維新の会」:橋下流政治手法の限界か


日本維新の会」の伸び悩みが目立ってきた。地方政党からいきなりの国政進出で、有権者の目は厳しくなり橋下流政治手法に限界が見えてきたのか。大阪ではどんなことをやっても認めていたが、国政となると「チョット待てよ」と言うことになる。

東京・大田区の東急池上線・久が原駅前で、維新の会のハッピを着てビラ配りされていたが、受け取る通行人はいない。近くの駐車場に橋下さんとのツーショットの看板を載せたライトバンが止まっていた。6月の都議選に向けての運動だと思うが、東京で橋下さんでは、何か違和感がある。

つい最近の兵庫県伊丹市、宝塚市の市長選で、維新の会の新人候補者が現役に大差で敗れていた。松井幹事長は「大阪以外、どこに行っても負けます」と新聞でコメントしていたが、「大阪になんだかんだ言われること」に強い抵抗感があるのだ。

松井幹事長は「日々注目されて、チョット慣れられてしまったのではないか」と言う。

確かに、ことある毎につぶやくし、大阪市役所で記者会見する。中には正論を言っているが、国会議員団との党内のゴタゴタもあるし、斬新(?)な考えをぶったかと思ったら、雲行きが怪しくなり訂正することもある。

自民党とは行ったり来たりで、安倍総理と頻繁に会談しているので、「自民党と考え方が同じ」と見られ、自民党政治の補完政党的立場になってきた。

危機感を持った松井幹事長は、存在感を示すのは「自民党との差異化」が必要と言う。

メデイアの世論調査の「どの政党を支持するか」では、自民党が圧倒的で48%、民主党6,7%、維新の会は10数%だったものが最近では3%だ。でも夏の参院の比例代表では維新の会が11%と民主党を抜いて2位だ。(讀賣新聞2013.4.16)。

野党第一党に維新の会は、まだ期待されているのだ。都議選でもみんなの党と連携し都議会第一党を目指しているようだが、有権者の持つ「よそ者」感覚をどうやってぬぐっていくかだ。東京都政をどう改革しようとしているのか。

大阪発の「道州制」も下火になったのかと思っていたら、選挙を控えて又政策課題に上ってきた。
自民、公明は「道州制推進基本法案」で区割り、事務分離を国会へ提案すると言うが、維新の会も基本方針を策定し、中央官庁の再編、国の出先機関の原則廃止、自主財源の大幅増を掲げている。国民会議で推進すべきだとも言う。

自民党、維新の会、みんなの党、官僚が絡まって混戦の議論がされ、よく行っても手抜きの法案でシャンシャンになるかもしれない。

ところで、橋下さんの改革で大阪はどう変わったのか。何ら変わっていないという学識者もいる。

大阪では、何をやっても大目に見られていた橋下流政治であるが、一旦国政となると「黙ってはいられない」というのが国民(有権者)感情だ。

メールや「つぶやき」で正論を発しても軽さが残る。国民の前でしっかり主張する必要があるのではないか。

「大阪のよそ者」感覚をどうやって払拭していくか。

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