2013年8月2日金曜日

消費税増税、憲法改正:いつの間にか変わっていると言うのが良いのか

麻生副総理兼財務相のナチス政権下のワイマール憲法発言には驚いたが、安倍総理が駆け引きをしながら推進しようとしている消費税増税、憲法改正も、いつの間にか、誰も気づかないうちに変わっているのが良いのだろうか。

そう疑うような発言が、今相次いでいる。

政治の主要争点になってきた消費税増税へ安倍総理が判断を下す時期が迫ってきた。安倍総理はフリーハンドの姿勢をとるが、財務省やその息のかかる自民党・税制調査会長は増税にGO発言だ。財政再建を国際公約している事もあって避けることは出来ないという。

一方で、リフレ政策のブレーンである内閣府参与の浜田さんは、アベノミクスが効果を出してきたのだから、その腰を折る危険がある増税に関しては、先送りするか、段階的に上げたらどうかという。税率を上げても税収増に繫がらない事態も招きかねないというのだ。

年に1%ずつ上げれば、手続きは煩雑になるが、知らず知らずの間に10%へ持って行けるとでも言うのだろうか。

憲法改正については、麻生副総理が大きな疑惑を生む失言をやってのけた。

新聞報道(讀賣新聞2013.8.2)によると、「ヨーロッパで一番進んだ憲法、ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口を学んだらどうか」という意味の発言を講演会でやったというのだ。

その後、余りにも大きな反響が起こり、政権への悪影響も出て来たので、例のごとく発言撤回のコメントを発表し、火消しに躍起だ。

麻生さんの真意は、喧騒に紛れて十分な国民的理解および議論のないまま進んでしまった悪しき例としてナチス政権下のワイマール憲法を上げたと言う。

しかし、この言い訳は可笑しい。本当は喧喧がくがくの議論でなく、国民の知らず知らずの間に、いつの間にか憲法が改正になっていたような状態がいいと言っていたのだ。

為政者の本音を吐露したのではないだろうか。

麻生さんは、財務相としても消費税増税は推進派だ。推進する政策もゴタゴタせずにすんなり進むことを願っているのだ。そのためには国民が知らないうちに消費税増税、憲法改正を成し遂げられるのが一番なのだろう。

しかし、そうはいかないのだ。

特に野党が堕落し、自民党一党独裁色が強くなった今、国民が監視の目を厳しくしなければならないのだ。


国民を踏みにじる政権運営は、内閣支持率下落、リベラル野党の出現で、知らず知らずの間に自民党政権も落ちていくのだ。。

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