2013年8月8日木曜日

政界再編は分裂の後で

弱体野党の進める政界再編は、民主党、みんなの党、維新の会のそれぞれの内部分裂の後が良さそうだ。内部抗争を残したままの再編は、後々尾を引き分裂、再編の繰り返しになる。

みんなの党の分裂が予想されていたが、江田幹事長更迭で一見落ち着いたようだが、すっきりしていない。「党を出ない」「出ろとは言わない」は根強い憎しみを感じる。それでもみんなの党の欠点は渡辺さんの個人商店的運営だ。これでも政党交付金を受給できるのであるから開かれた政党でなくてはならない。

今の渡辺体制では、「政策の一致が大事」と当たり前のことを言いながらも政策実行にワンマン的な大きな疑問が残る。もっと分裂をはっきりすべきだ。混乱を避けての一時の落ち着きは波乱を内蔵したままで、また紛争が沸き出る。

一方、「江田さんのどこがまずかったのか」とみんなの党の幹事長更迭に疑問を投げ変える橋下共同代表の日本維新の会も、旧太陽の党との分裂をはっきりさせるべきだ。

大阪都構想の大事な局面である堺市長選が迫っている。これを維新の会が落とすと都構想は藻屑とかす。分裂して国政政党として再編を目指すか、地方政党としてやり直すか。はっきりすべきだ。

では民主党はどうか。

海江田さんは「改革道半ば」と言い、一致団結して党再生に賭けるが前途は多難だ。集団的自衛権、憲法改正など重要な政策で今後まとまるとは思えない。

旧社会党系、旧民社党系と旧自民党系ではっきり分裂すべきだ。

それぞれの党が分裂し、改革を目指すグループと従来の政策運営を継続するグループに別れ志を同じくするグループが集まり政界再編すれば良いのではないか。

自民党だって今は「アベノミクス」で団結しているように見えるが、安倍総理の考えに同調できないグループもいるはずだ。再編への道筋がはっきりしてくれば、離党も可能になってくる。

選挙は3年後だ。「政界再編は分裂の後で」ということになる。

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