2014年5月6日火曜日

5月5日、午前5時18分伊豆大島近海地震M6、東京・千代田区で震度5弱:相模トラフ巨大地震の前兆か

5月5日伊豆大島近海地震地震情報 
気象庁地震情報より
5月5日午前5時18分頃、伊豆大島近海を震源とする地震が発生、東京・千代田区で震度5弱、関東地方の広い範囲で震度4,3の揺れを観測した。連休で一時帰省していた群馬県安中市でもグラッと来て、少し休んだかと思ったらグラグラ揺れが30秒ほど続いた。そんなに大きな地震とは感じなかった。急いで起きてテレビをつけると地震が発生したことを伝えている。

最新の地震活動(速報値)
気象庁hpより
震源域は伊豆大島近海で震源の深さは162km、M6.2(後にM6の変更)だ。テレビの画面に出てくる震度分布を見て驚いた。広範囲で揺れているが、震源から100km以上離れた場所でも震度4、深い場所で固い岩盤だと遠くまで減衰せずに揺れが伝わる。特異な地震だ。

東京・千代田区で震度5弱、震度4は群馬県安中市、栃木県鹿沼市、東京都港区、新宿区・・・・関東平野の広い範囲で揺れている。アナウンサーが安中市で震度4など各地の震度を繰り返すので一緒に帰っていた娘が「安中市も有名になったね」と笑う(先の大雪で国道18号が大渋滞した時も安中市の被害を繰り返していた)。

読売新聞2014.4.25
しかも震源域を見ると、1923年の関東大震災M7.9付近ではないか。まさか相模トラフ沿いの巨大地震の前兆かと疑った。後でよく見ると相模トラフには乗っているが、読売新聞(2014.4.25)の相模トラフ地震の想定震源域で見ると南西縁に当たる。

判断の難しいところであるが気象庁は深さが162kmと深く(関東大震災では50~60km)地震のメカニズムが違うので関東大震災との関連は少ないが、3~4の余震には一応気をつけろという。

気象庁は関連を否定するが、プレートが込み入っている場所なので、この想定震源域のどこで地震が発生してもお互いに影響し合うとみた方が良いのではないか。相模トラフ地震は少し先とみても、首都直下地震への影響は心配になる。

関東平野北西縁断層帯
SAPIO2014.4
ところで今回の地震の震度分布を見ると、関東平野は揺れやすい。詳しくは分からないが震度4の分布はJR高崎線に沿っているようにも思える。この辺は深谷断層、綾瀬川断層を含む関東平野北西縁断層帯が走っているのだ。

荒川、利根川、江戸川も関連した軟弱地盤か。

震度5弱が東京千代田区だけというのも不思議であるが、どんな地震が何時発生してもおかしくないし、震源から離れていても安心は出来ないことを教えてくれた5月5日の伊豆大島近海地震だった。

6日に東京へ帰ってきてマンションの中を見たが、異常は見つからなかった。深さが浅ければそうはいってもいられなかったのだろう。

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2014.4.26掲載
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