2014年5月31日土曜日

公的年金基金で株式投資:株価操作でアベノミクスの評価に悪用する魂胆か

公的年金基金で株価を操作しアベノミクスの評価を狙うのか。今、安倍総理は集団的自衛権に前のめりでアベノミクスほったらかしの感がするが、アベノミクスの成果は株価で判断と言った手前、14000円台で低迷する株価を何とかしたいのは当然だろう。

おまけに、6月に発表することになっている第三の矢の成長戦略の見直し案が、市場では余り評価されず海外ファンドが日本株を投げ売りし、株価下落の予想が流れている。そうなれば安倍政権の命運も尽きたと同じだ。

そこで株価を維持し、うまく行けば運用益UPを狙って年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式投資の割合を今の17%から20%以上に上げる動きが出て来たのだ。以前から株価対策で話題になっていた政策だ。

民主党政権時だったと思うが、株価の下落を阻止しようと年金基金からの投資をやったことがある。それでも大きな効果は出ず、逆に年金基金を株式投資に使う危険が指摘されたことがあった。

成長戦略の失敗で株価は下落し、景気後退を回避するために年金基金で支える。

勿論、年々増える社会保障費、年金支給額の減額で年金生活者の困窮は続くので年金運用益アップも大事なことはたしかだ。

でも、アベノミクスの成果を上げるために年金基金で株式投資する魂胆は許されない。

一方、株の買いは国債の売りで、国債下落の危険がある。高齢者にとって国債は安全な投資先だが暴落は生活の危機だ。

運用益のアップをやらなければならないことは分かるが、年金基金を使った株式投資はリスクも大きいのではないか。万一の基金目減りを政府はどう考えているのか。アベノミクスの評価に利用するなどとんでもないことである。


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