2014年8月8日金曜日

STAP細胞論文不正での処分急げ:裁判を恐れず理研は懲戒解雇、早稲田大は学位の取り消しを

STAP細胞不正問題で理研も早稲田大も小保方さんの処分を先送りしそうに思えるが、小保方さんの抱える弁護団を恐れることなく、理研は懲戒解雇、早稲田大は学位取り消しで収拾に向け、一日も早く信用回復の途につくべきではないか。

先送りし、処分が遅れれば遅れるほど組織のガバナンスの欠如で批判を浴びるだけだ。

論文不正のキーパーソンと思われた笹井さんは真実を言うことなく「疲れた」と死を選んだ。笹井さんが今回の不正事件で自分の責任をどう感じているのか分からなかったが、今回の死を機会に理研は公表した。

メデイアの報道によると、3月には副センター長を辞任したい、理研を辞めたいと申し出した。これに対して理研は「検証実験の結果が出るまで待て」と慰留したそうだ。笹井さんにしてみれば処分が宙ぶらりんになり、どうにも身動きできない状況に相当悩んだはずだ。

その間の入院したり、投薬の状況からも容易に推測できる。

笹井さんも自分の責任については覚悟を決めていたようで、メデイアの報道によると、年内に自分の研究室の閉鎖を決めていたようで20~30代の研究員の就職先も探していたようだ。研究室の閉鎖は笹井さんにとっても所属の研究員にとっても死活問題で非常に気の毒だ。

ところで、その検証実験の中間報告を理研は5日に考えていたようだが、笹井さんの死で8月下旬以降にすると発表した。

また理研の体質で大事なことは先送りにするのかと思ったが、今回は事情が事情だけに仕方ない。

いろんな状況を考えてみると、検証実験はうまく行っていないのではないか。

万一、少しでも成功の兆しが見えていれば発表を先延ばしするにしても、「検証実験で少し期待も見えてきたのに、こんな事になって非常に残念」という意味の発表はあっても良さそうなものだ。

そのような配慮がなかったと言うことは実験はうまく行っていないのだ。

もう検証実験は止めたらどうか。

そして小保方さんが自分で実証しようとしている実験も止めるべきではないか。小保方さんが本当のことを説明し可能性があるのなら良いが、ウォーミングアップとか、体調不良だとか、今回の件で精神的に不安定な状態では実験も覚束ないのではないか。

更に、今の小保方さんを信用している研究者はいないだろう。まずは次から次に出てくる疑惑に小保方さんが一つ一つ答えるのが先ではないか。笹井さんもいなくなった今、キーパーソンは小保方さんなのだ。

日本学術会議も声明しているように関係者の処分を急ぐべきだ。

裁判になる事を恐れず、理研は小保方さんの懲戒解雇、早稲田大は学位の取り消しをすべきだ。

判断を誤ると失墜した信用を更に落とすことになる。

生物学の常識を覆すSTAP細胞という偉大な(?)理論も、今はバカンテイ教授の理論で、それを小保方さん、笹井さんが実証しようと実験をやり論文を発表したが疑惑まみれで世界三大不正事件とまで言われてしまった。

今は、「STAP細胞自体の存在に疑問符が付く」のだが、後々に誰かが実証実験に成功すればSTAP細胞が理論としてクローズアップされ教科書にのるだろう。

その時に評価されるのはアイデイアを出したバカンテイ教授で、笹井さんが狙ったノーベル賞もバカンテイ教授になるのではないか。今までの物理学賞受賞例を見ても最初にアイデイアを出した人が受賞しているではないか。

これも新聞報道によるが、理研の関係者も不思議がっているのは何故、笹井さんが共著者に名を連ねたかと言うことらしい。

笹井さんは確か、「バカンテイ教授から強く要望された」と言っていたはずだ。自分の仕事ではないと言っていたSTAP細胞論文に何故名を連ねたか。「うまく行くとノーベル賞ものだ」と考えたことに落とし穴があったことにならないか。
早く関係者を処分し、理研は研究室の閉鎖に伴う若手研究者の再就職と一日も早く信用回復へ力を注ぐべきだ。早稲田大も大学院先進理工学科をどう改革するかだ。調査委員会は小保方さんの学位授与で、「まともな審査だったら学位授与は到底なかったはずだ」と言う意味の報告をしている。学位を審査するにまともなゼミ、学科なのかと言うことになる。

理研の体質である(?)大事な判断を先送りすることが、今回の笹井さんの死を招いたことにもなる。


理研は野依理事長が率先して辞任すべきだ。「自分の責任は理研の改革」なんて誰も期待していない。日本の科学者の総意を生かすためにも日本学術会議主導での理研の改革をやるべきだ。

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