27日の党首討論で安倍総理は「党首討論は歴史的使命を終えた」と発言、前回の党首討論で枝野さんが首相答弁が不十分だったことで発言した内容をそのまま安倍総理が返したことになる。総理も野党第一党の党首も同じ事を言ったのだからその程度の存在感しかなかったのだ。
でも本当はどうなのか。本来の目的は「首相の予算委員会の出席を減らす」「時間を十分にとって議論する」ことではなかったのか。
時間は45分、5人の党首が質問に立つので一人15分から6分になる。5人の党首+総理一人が対峙し議論するには無理がある。野党が乱立していることも要因だ。
だから45分であれば、一人の野党党首が総理を対峙した方がいいのではないか。だから年に5回ぐらいする事になる。
時間を2時間に延ばし時間を取って質疑する方法も提案されているようだ。
でも、問題の本質は質疑内容にあるのではないか。野党はある程度本質を突く質問をしているが、安倍総理の答弁はピンボケ、はぐらかしの答弁だ。学歴から判断するのは問題だが、その差が出ている。
党首討論は良くも悪くも安倍総理の答弁次第だ。モリカケ問題で妻の立場を必死に弁護し委員長の制止命令にもかかわらず延々と言い訳を続ける安倍総理には呆れかえるし笑いものだ。
そんな安倍さんが総理の座にいるのだ。
私の記憶ではこれが党首討論だと思ったのは民主党政権の末期、野田総理vs安倍総裁の党首討論だった。
安倍さんはその時の政局が「何時解散するのか」に尽きたので「何時解散か」と迫ったとき、野田総理は「約束してくれれば明後日解散します」と宣言したのだ。驚いたのは安倍さんだ。中腰で「解散ですか、本当に解散ですか」と問いかけていた。
メデイアは安倍さんが一本取ったと報じたが、私は野田さんが「前へ出る政治」で英断したのだと評価する。
残念ながら野田民主党は惨敗し民主党の中では民主党を潰したと批判されているが、日本政治にとっては良かったのかも知れない。
ただし、その後の安倍政権が良かったかどうかは疑問だが。
メデイアは野党の攻め方を批判するが、モリカケ問題では安倍総理の答弁を国民の86%が納得していない。働き方改革は非正規には多様化する働き方に対応出来るかもしれないが、正規にはいじめでしかない。外国人の雇用も人出で不足対応である事は分かるが、日本人の雇用をどう守っていくのか。参院選での枠拡大は今時そんな事が許されるのか。
いろんな問題を含んでいるので野党がしっこく質問するのは良いことだ。
「モリカケ問題は私や妻が関わって行政の公平性を害し、官僚の忖度を生んだ責任は私にある。国会の正常化を目指し重要法案の審議を促進するために私は総理の座を退く」でも宣言すれば党首討論も意味があるのだが。
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