2018年6月11日月曜日

世紀の米朝会談を前に(2):浮かれるトランプ大統領、沈黙の金委員長


12日の米朝会談を前に浮かれるトランプ大統領、一方の金委員長は沈黙で対照的な姿を見せる。カナダでのサミットでは保護貿易でG6から批判を受けたが北問題では全員一致、でも居座りの悪いサミットを途中で退席しシンガポールへ。

一方の金委員長は自国の航空機ではなく安全な中国航空機をチャーター、他に輸送機と問題の専用機イリューシンには随行員が乗ってきたという。小国の北朝鮮がこれだけの体制でシンガポールに乗り込んだ。

「大国アメリカと対等なんだ」と暗に主張しているようだ。専用トイレまで持ち込んで安全保障にも事欠かない。

ついにここまで来たかという感じだが、恐らく水面下ではある点まで「どちらに転んでも良い」大筋合意がされているのだろう。後は2人だけの会談で何処まで詰めることが出来るかだ。世紀の会談の成果もそこで決まるのだろう。

「終戦宣言」「非核化」「核保有国」「在韓米軍」「テロ国家」「制裁強化」「経済支援」「体制保証」など恐らくキーワードは2人である程度の合意は出来るだろう。

しかし、一回の会談で解決出来る問題は1つもない。北朝鮮は中国、ロシア、米国は韓国、日本と協議が必要になる。

案の定、水面下交渉では北が2回目の会談を提案したようだ。1回目は成功裏(?)に終わってもその後の会談で破局することも考えられる。「核保有国」「体制保証」「在韓米軍」「非核化プロセス」では余りにも大きな問題を抱えている。問題は経済支援を求めて北の金委員長が何処まで譲歩するかだ。

恐らく金委員長の方が厳しい立場におかれている。

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