日本は米朝会談に期待するな！

日本は米朝会談に期待するな！　カネをせびられて終わるだけだ。核・ミサイル廃棄は黙っていてもテーマになる。「非核化」のプロセスははっきりしないがそこは合意内容次第だ。日本が求める拉致問題は北の労働新聞がけん制したように「既に解決済み」と言うだろう。そう言われるとトランプ大統領も手も足も出ない。

日朝会談でも開いて解決すべきだと言うだろう。

拉致問題が門前払いだったら日本は何もすることはない。トランプ大統領を頼っていては経済支援で役目が回ってくるだけだ。

ところで新聞は何故かトランプ大統領、金委員長２人共に「前のめり」だ。トランプ大統領は金委員長が送り込んだ腹心の金党副委員長との会談で「首脳会談の成功を確信した」という。第一歩を踏み出すことを成功と思っているのだろうか。

争点では米国は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化（CVID）」を前提に経済協力を狙っているが、北は「完全かつ検証可能で不可逆的体制保証（CVIG）」で「体制の安全保障」を非核化の前提にしている。

北の体制保証は具体的に何を要求しているのか。金一族を中心とした北の政治体制だとしたらそんな体制が北の国民のためになるのか。人権問題を除いたら北の国民の生活の安全は築けない。

でも北が不審に思っているのは本当に体制保証が出来るかだ。トランプ大統領はオバマ政権時の温暖化対策、イラン核合意からの離脱を宣言した。厳しい縛りがないと信用できないのだろう。

一方、北の非核化では今までも約束を破った経緯があり包括的合意以外の「行動ｖｓ行動」にはトランプ大統領も不信感が強い。

お互いに不信感を持ったまま「成功裏に会談が終わる」とでも言うのか。

新聞の報道をひろってみると、トランプ大統領は一度では決まらず複数回説を打ち出している。取り敢えず６月１２日は第一歩なのだ。

更に「経済援助は日中韓で」と言っていた。以前うまく行けば経済支援すると閣僚が言っていたはずだがどうしたことか。北には眠る地下資源開発があり中韓露に後れを取らないように警戒したのか。

安倍総理はどさくさにまみれた日米会談などしない方がいい。今まで通り制裁強化を言っていれば良いのではないか。トランプ大統領を頼りすぎると日朝会談は遠ざかるばかりだ。

黙っていても金委員長は１兆円の経済支援は欲しいはずだ。その時は譲歩してくるだろう。