2018年6月6日水曜日

脳が一番活性化するとき:危機に面して悪巧み(ウソ)を企てている時だ


米国の大学が以前、人間の脳が一番活性化する時は悪事を企てている時という研究を発表したことがある。今危機に面して「ウソ」の上塗りしニッチもサッチもいかなくなっている事例が多い。安倍官邸、財務省、森友、加計学園、日体大そして数々の大企業の不祥事が続くがその度に優秀な人材(?)が雁首そろえて悪事を企てている姿を想像できるか。

財務省は安倍総理夫妻に起因する森友問題で20人という大量の処分者を出し莫大な量の調査結果を国会に提出した。

高給官僚が何十人も寄ってたかって安倍総理の答弁、佐川さんの国会答弁と整合性を保つために毎日夜遅くまで対策を講じていただろう。それも真相究明、対策であればよかったが内容は「ウソの上塗り」の対策だ。

官僚の通常の仕事よりこっちの作業のほうが過去の膨大な資料を読み込み整合性をどうして保つかを検討する方が余程厳しい仕事になる。

日大アメフトの危険タックル事件での対応が後手後手、内田前監督は「指示していない」「そのプレーは見ていない」と誰も信用しない。学長の会見も「どうして理事長が出ないのか」と批判を浴びる。最初はこの事件を日大は甘く見ていたようだ。それが対応の失敗で大学の組織の問題点まであぶり出された。

今、日大は内田常務理事を辞任させ田中理事長体制をどうやって維持していくか悪巧みに励んでいるのではないか。田中―内田の泥沼闘争になるらしい。

日大には危機管理学部があるが自らの危機には役立たない学問のようだ。

モリカケ問題は安倍政権のどうしようもない実体を明らかにした。籠池夫妻と昭恵夫人のスリーショット写真に官僚は惑わされた。忖度の始まりだ。元理事長の悪巧みは当初は成功したかに見えたがうまく行かなかった。

破棄したはずの公文書が見つかり佐川さんを初め財務省官僚は安倍総理の発言に惑わされ、やってはいけない公文書改ざんに手を付けた。記者会見で「何故、改ざんか」と問われ麻生さんは「そこが一番分からないところ」と評論家だ。提出された資料では経緯が明記されているが責任者は「わからない」という。
20人もの職員の大量処分を出したが組織的犯罪ではないので麻生さんは大臣手当の自主返納で責任回避した。財務省の官僚は如何に理屈を付けるか悪巧みをしたはずだ。

加計学園も大きな失敗をしたようだ。新・獣医学部新設事業を進めるために安倍―加計理事長の会談があり話し合ったそうだ。しかしこれが「安倍総理が何時知ったかのもんだいになり整合性がとれなくなった。その途端に事務局長が「私が言ったようだ。 その場の雰囲気で」と白状しその会談はウソだという。

安倍総理が国会で窮地に立ったとみて加計学園が打ち出した「ウソ発言」という。これも安倍官邸と加計学園側の悪巧みだろう。

これで逃げ切れると安堵したのだろうが疑惑は増すばかりだ。90億円という巨額の助成金等が流れるのでカネの動きに疑惑が出てくる。

大学病院の医療ミス、大企業の不正行為では社長が早々と謝罪会見し危機を脱したように思えるが次々に新しい疑惑が出てくる。こうなったら体質の問題だ。

不祥事が起きると必ず弁護士を加えた第三者委員会を設置し原因究明をするという。日大もそうだしSTAP細胞事件の時の理研もそうだった。しかし結果は捜査権がないので調査には限界というコメントだ。弁護士だって依頼者側の立場にたった結果を出すだろう。テレビで良く弁護士が「真相究明が第一」と言うがそんな事は期待出来ない。

財務省は第三者委員会を拒否したようだ。組織に中によそ者が入ってきて引っかけ回されるのを嫌ったためだろう。そして隠蔽すべき問題をしっかり押さえて外部へ漏らさない作戦なのだ。これも悪巧みだ。

危機管理学部を持つ日大、加計学園が危機管理がダメだったのは、実地では役に立たない学問だったのか。関係者は「恥ずかしい」の一言だろう。

悪巧みでなく正規の仕事で脳を活性化させて欲しいものだ。

自民党の議員さんも安倍総理を守ることが「悪巧みである」事を早く認識術駅ではないか。

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