2013年11月23日土曜日

東京都知事・猪瀬直樹:こんな男に430万票を与えた都民は、どう思うか

猪瀬直樹さんに先の都知事選で430万票を与えた都民はどう思うだろうか。徳州会が絡む公職選挙法違反疑惑は、すでに大物議員が関係していることはメデイアが報じていたので驚かないが、まずは猪瀬知事が5000万円借用問題でやり玉に挙がった感じだ。

実際、430万を越える票を得たことには驚いたものだ。以前から言われていたことだが、東京にはミー・ハー票が150万票ほどある。それが東国原さんらの得票数と見られているのだ。

それに自分の票を上積みしたことになる。石原さんが後継者に押したことが大きい。

でも、石原さんもいい加減だ。前前回の知事選の時、前・神奈川県知事を推薦したが、反石原陣営に負けそうになると急遽再出馬を表明し知事に帰り咲いた。ところが3ヶ月後の前回の都知事選では、国政に進出するために辞めて猪瀬さんを後継に押した。

前々回の時は、「猪瀬は人望がないから駄目だ」と言っていたのが、急遽「猪瀬が適任だ。彼ほどの人材はいない」と持ち上げたのだ。何で猪瀬さんへの評価が変わったのか分からないが、自分は辞めたかったので、後はどうでも良いと考えたのかもしれない。

猪瀬さんの副知事時代の評判は悪かった。新聞報道によると、議会にはかまわず自分のやりたいように強引にやる。「根回しなどあったものではない」と味噌糞だった。

思い出してみよう。日本道路公団の民営化を検討していた時、猪瀬さんは民間委員だった。何かがあって今井委員長が辞め、次々に委員が辞めていったが、最後は猪瀬さんと大宅委員が2人残って審議を続けた。

テレビカメラを前に、猪瀬さんら2人に相対するのが日本道路公団の面々だったと思う。矢継ぎ早の質問で返答に困ると更に追い打ちの質問を浴びせていく猪瀬流のやり方は、民主党政権の「事業仕分け」そのものだった。

でも、その結果をどう評価するか。事故が起きる度に猪瀬改革の問題点と指摘されていた。

要するに評判は良くないのだ。

それが、今回の政治資金規正法違反疑惑は、記者会見を聞く度につじつまの合わない説明を繰り出していることになる。借金を申し込んだ金額も貸した側と猪瀬さんでは違っているし、要らなくなったので返却したと言っても特捜部の家宅捜査の後、収支報告書にも記載がなく、借用書の存在も曖昧ときては猪瀬さんにはまずいことだ。

猪瀬さんも他人のことでは容赦なく攻撃してくるが、自分の事になるとからっきし駄目だ。みのもんたさんに似たところがあるが、猪瀬さんの方が政治資金がらみで自分のことで質が悪い。公人はまず身の回りをキチンとすべきである。

検察が万一起訴猶予にしても、検察審査会の強制起訴が待っている。当分は有権者に不愉快な思いをさせ続ける猪瀬さんなのか。

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2013.11.24掲載
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