最近、女性週刊誌が巨大地震の発生を警告している。2月4日号の週刊女性に次いで4月3日号の女性セブンが「次は南海トラフ地震が3ヶ月以内に」と地殻大異変を報じている。「伊予灘地震を的中させた東大名誉教授が指摘」というのだ。
新聞で女性セブンの広告が目につき、何やら村井先生のGPS測定による異常値から警鐘を鳴らしているような感じがしたが、「伊予灘地震を的中させた」というので念のために購入して読んでみた。
やはり村井先生だ。村井先生は週刊現代(2013.11.23)でもGPSの測定値が4cm以上の異常値を示し、九州から四国沖にかけてM7クラスの巨大地震が来年3月末までに発生する可能性があると警告していた。これに関連してブログ記事「来年3月末までに南海トラフ巨大地震発生:信じたくはないが、公表した姿勢には拍手」を掲載(2013.11.11)、私は「M6クラスでGPS測定が有効と言うことにならないか」と希望を書いた。やっぱりM7,M8クラスは避けたい気がするのだ。
女性セブンに言う「伊予灘地震を的中させた」とは、村井先生が「私が南海地震の前兆と考えていた地殻の動きは、もしかすると今回の伊予灘地震の前兆現象だったかもしれない。ただ震源は近いが、地震の規模が予想と遙かに小さい」とコメントしていることから来ている。
この伊予地震は、3月14日未明に安芸灘~伊予灘~豊後水道プレート内震源域で起きたM6.1,震度5強で広い範囲で強い揺れを観測した。気象庁は南海トラフ地震との関連はないというが、専門家は前兆かもしれないと危惧する。私もブログに「3月14日、伊予灘地震M6.1震度5強:南海トラフ震源域の縁、伊方原発立地」を掲載した(2014.3.16)。
確かに震源域は南海トラフ地震の震源域の縁にあるが、規模は7クラスが実際には5強でエネルギーは1000倍小さいことになる。
村井先生にしてみれば不満だろうが、女性セブンでは「後3ヶ月くらいは南海地震、それに連動する南海トラフ地震が起きる危険性は十分にある」と注意を喚起している。
地殻変動は地震予測の重要な手段になる可能性があり、GPS測定値の変動には注意だ。
誌上で地震発生の危険度を呼びかけている。 黒点:1週間で5cm、白点は4cm以上の隆起あるいは 沈降が観測された地点。 九州の日奈久断層、四国の中央構造線、紀伊半島付近 は注意だ。 九州、四国全体に異変を示し、南海地震の発生が危惧さ れるが3連動もあり南海トラフ巨大地震の前兆とも考えられる。 |
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2014.1.22掲載
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