都心南部直下地震 朝日新聞2013.12.20 |
首都を襲う巨大地震は、まずM7クラスの直下型地震、次いでM8クラスの関東大震災並みの巨大地震か。「30年以内にM7,70%の確率」と言っていつ発生しても不思議ではない首都直下型地震の切迫性が言われており、中央防災会議は昨年12月20日、「都心南部直下地震」の被害予想を発表した。
今までは荒川河口付近を震源とする東京湾北部地震が首都直下型地震の代表のように言われていたが、新しく大田区から品川区にかけて震源とする都心南部直下地震が首都中枢部に与える影響が一番甚大であることが分かったのだ。
M7あるいはM8クラスのどの地震が襲ってくるのか注目されているが、まずはM7クラスがやってきて、次いでM8クラスの巨大地震になるようだ。関東大震災クラスの巨大地震は200年ほどの周期があるので今後100年ほどは発生しないと言われており、取り敢えずはM7クラスに注目なのだ。
ところで、巨大地震には前震(前ぶれ)ってあるのか。後で発生する余震は分かる。気象庁が3月10日に報道発表した「平成26年2月の地震活動及び火山活動」の中の3年間の活動を見ると、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の余震は、本震発生後の1年間のM5以上は650回、2年後で84回、3年後で56回と徐々に減っているが発生前の1年間に19回だったことを考えると依然と高い。
アウターライズ地震の発生も危惧されるが、日本海溝付近では2013年10月26日に福島県沖でM7.1が発生した。
余震は言われているように本震の1ランク下の規模でM9が発生したのだから余震はM7~8だ。
一方巨大地震の前触れ、前震もあるはずだ。大きい規模の地震が発生すると巨大地震の前震かと心配になる。前震かどうかは分からないが巨大地震の間にもM7クラスの地震が発生している。
関東で起きた主な地震 AERA2014.3.17 |
AERA(2014.3.17)「首都地震は「震度7」?」のなかで関東で起きた主な地震が目に止まった。
それによると、1703年の元禄地震M8.2の前にM7クラスの地震が4件発生、それから220年後の1923年の関東大震災M7.9との間にも7件のM7クラスが発生、その後も3件のM7クラスが発生している。巨大地震M8の前にもM7クラスの地震が発生、次のM8クラスの巨大地震が200年後の2100年頃とすると80年程の間に数件発生するのだろう。
余震か前震かは別として巨大地震の前後にはM7クラスが発生するところを見ると、次の関東大震災M8クラスの地震までにM7クラスの首都直下型地震が発生するのだ。
首都直下型地震になると19パターンが想定されているが、一番首都圏に被害が大きいのが都心南部直下地震でM7.3,そのほかに東北地方太平洋沖地震の時の割れ残りが青森県沖、茨城県沖にあり震源域と成可能性があるし、最近では房総半島沖でスロースリップが見られその間隔が短くなり、次に起きるのは「東北や南海トラフではなく、千葉県沖に間違いない」(週刊女性2014.2.4)という。
首都圏の地下構造は複雑で、北米プレート、フィッリンピン海プレート、太平洋プレートが乗っかったり、沈み込んだりしている。最近ではフィッリッピン海プレートの深さが、今までの予想より10km浅いことが分かった。これは揺れが大きくなりことを教えている。
海溝型になると津波にも注意が必要だ。
関東大震災を知る 朝日新聞2013.9.1 |
私の住んでいる東京・大田区は震源域にもなっているM7.3の都心南部直下地震に次いでM8クラスの巨大地震が襲うのだ。
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