2015年3月20日金曜日

STAP細胞不正事件:理研は小保方さんの「自家発光」への不認識を隠しているのか

STAP細胞不正事件で理研は小保方さんの「自家発光」に対する認識の重要な証言を隠しているのではないかというニュースが20日の12時のNHKラジオで流れた。細胞が緑色に光ることでSTAP細胞の万能性を示すと思われていたが、細胞が死滅する時も緑色に光ることを専門家が当初から指摘していた。

この「緑色の発光」がSTAP細胞の万能性の証拠にもなり、小保方さんは記者会見で200回成功したと豪語し、後の記者会見で笹井さんはこの200回とは緑色に発光する段階だろうと説明していた。

理研にとってはSTAP細胞を信じる根拠にもなった現象だ。

ところが、NHKによると自ら入手した資料によると、この点の確認、小保方さんの認識が不十分だったようだ。

小保方さんは最初、自家発光ではないことを確認したと言っていたが、調査委員会の聞き取りでは「そこまで思っていなかった」と証言し、「調査もやっていなかった」「甘かった」とも言ったそうだ。

緑色に光る現象を細胞は死ぬときにもひかる「自家発光」の認識がなかったことになる。STAP細胞論文不正が持ち上がった時に、早くから専門家によって「自家発光ではないのか」という指摘はあった。

なんで笹井さんともあろう研究者が「確認しろ」と言わなかったのか。それほど頭から信じ切っていたのかと思うと残念でならない。

一方で、理研が成否を分けるこんな重大な証言を隠していたことに怒りを覚える。こういう世界三大不正事件の一つまでになった「落ち度」の一つが分かってきたが、もっと他に「小保方さん自身がES細胞を故意に混ぜたのではないか」などの証言があるのではないかと疑う。

調査委員会は理研から口止めされている可能性もあるのだ。

理研は、第三者から情報公開法による開示要求の前に率先して調査報告書を公開すべきではないか。
メデイアの報道によると、野依現理事長は今月で辞任する。後任に松本・前京大総長の名前が挙がっている。新理事長の下で英断を期待する。


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