NHKニュースうウォッチ9 2015.3.23 |
これからどうなるというのか沖縄県vs政府、辺野古沖のボーリング作業などを翁長知事は沖縄防衛局に作業中止の指示を出した。翁長知事は「腹を決めた」というニュースを23日のNHKニュースウオッチ9で知った。国は「県民の理解を得ながら」と必ず言うが菅官房長官は「この期に及んでこのような文書を出すこと」自体を批判する。
そして退任間際に「岩礁破壊」許可を出してしまった。辺野古移設への賛否を問う沖縄知事選挙で敗退したにもかかわらず県民の民意に反しての行為だった。
更に県民の理解を得ながらと言いながら、政府のやっていることは踏みにじる行為だった。
サンゴ礁が傷ついている可能性もあり、立ち入り区域内での調査を求めたが拒まれ、問題のブロック投下も岩礁破砕手続きの対象となる県の見解を聞き入れなかった。沖縄県漁業調整規則は県知事の権限が大きい。やたら無視していいはずはない。
NHKのニュースによると、沖縄防衛局に対して県が必要な調査をし調査終了後改めて支持するまでの間海底面での現状を変更する行為すべてを一週間以内に停止し、県の現地調査に協力するよう指示し、指示に従わない場合は前知事の出した「岩礁破壊許可」を来週にも取り消す方針を示した。
許可には県の規制が条件に付けられており、許可を取り消すことができるというのが沖縄県の主張で、申請外の行為、条件に違反した場合許可を取り消すことができるのだ。
今回のボウリング調査などで立ち入り禁止区域の浮き具の重りとして投下したコンクリートブロック33個で許可区域外で岩礁破壊している可能性が高いと県は言う。だから作業を止めて調査に協力し、改めての指示に従えという真っ当な県の要求なのだ。
それを何故か、拒否しているのだ。政府はこの期にこのような文書を出すのはおかしい。作業を中止する理由はなく、作業は環境に万全を期しながら粛々と進めていくという。
防衛省も許可を取り消してもボーリング調査の継続には問題がないというのだ。
県の「岩礁破壊許可」など必要ないと言わんばかりの見解なのだ。安倍総理の訪米を控えて基地問題でゴタゴタを起こしたくないというのが政府の考えなのだろう。
逆に米国はこんなにぎくしゃくし、環境破壊までしての基地移設に何とも思っていないのだろうか。
根本的には、「何故、沖縄、辺野古か」という問題に立ち返るのだ。
辺野古移設反対で沖縄県民の支持を得、当選した翁長知事が工事中止に向けどういう戦力に出るのか注目していたが、「腹を決めての作業中止指示」になった。
安倍政権は、上京した翁長知事に会おうともしない了見の狭い政権なのだ。これで「県民の理解を得ながら」とは笑い物である。
ここはいったん中止し、県の調査結果を待って話し合いすべきではないのか。
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